うつ病や発達障害に悩む人に、おすすめの転職エージェントや就労移行支援ってあるの?
こんな疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- うつ病当事者の20代
- ASDグレーゾーン
- 就労移行支援3社の取材経験あり
- 転職エージェント2社の取材経験あり
の筆者がおすすめする転職エージェント5社と、就労移行支援3社を紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
▼先に「転職エージェント」と「就労移行支援」を知りたいあなたへ
関連記事:精神障害者の就職は難しい?理由と2種類のサポートについて当事者が解説
筆者の自己紹介

うつ病や発達障害の人へおすすめしたい転職エージェント8選

早速、うつ病や発達障害におすすめの転職エージェント5社と、就労移行支援3社を紹介します。
転職エージェントから順に
- 利用するメリット
- 注意点
を紹介しますね。
おすすめ転職エージェント5選
うつ病や発達障害の人におすすめの転職エージェントは、以下の5社です。
クリックすると、各サービスの解説に飛べます!
おすすめ①:dodaチャレンジ

まずは大手人材会社「パーソルチャレンジ」が運営する、障害者向け転職エージェントdodaチャレンジです。
実は、筆者じんとイチ押しの転職エージェント!
そんな「dodaチャレンジ」に登録するメリットは、以下の通り。
- 大手転職エージェント「doda」が持つ実績やノウハウ
- 転職サイトにない「非公開求人」が約8割
- 障害者手帳を持っている職員が多く、寄り添った支援
特に「障害者手帳を持っている職員が多い」ことが1番のメリットで、全従業員の55%にものぼります。
大手転職エージェント「doda」の実績やノウハウを活かしながら、障害者に寄り添った支援ができることは、他にはない魅力ですね。
実際、ぼくがキャリアカウンセリングを受けた時も
- 体調の波はありますか
- 病院の頻度はどれくらいですか
といった、「当事者の心に寄り添った質問」をされたことに驚きました。
優しさに感動して涙目(ぴえん)。
一方で、以下のような注意点もあります。
- 事務職が7割で首都圏の求人が多め
- スキルやタイミングによって断られることもある
実は「dodaチャレンジは、お断りが多い」とネット上で言われています。
>> 【経験談あり】dodaチャレンジはお断りが多い?断られた人の評判や特徴を紹介
しかし、うつ病当事者であるぼくが取材にいったところ、断られやすい人には『3つの特徴』があることがわかりました。
- 自分の特性を理解していない
- 事務職をしたくない
- 社会人経験が極端に少ない
「私はどれにもあてはまっていない!」という人は、登録して面談を受けてみましょう。
\当事者だからこそ寄り添える支援/

おすすめ②:atGP(アットジーピー)
次に障害者の転職サポートに特化した転職エージェントの老舗、アットジーピー【atGP】です。
atGPに登録するメリットは以下の通り。
- 障害者専門の転職エージェント歴15年以上
- 転職サイトにない「非公開求人」が多い
- 企業との条件調整にも対応している
atGPの最大の強みは「勤務時間などの条件を企業と調整してもらえる」ことです。
atGPは、長年障害者の転職サポートに特化してきました。
そのため、「症状に応じて勤務時間や仕事内容を、どう調整したらいいのか」というノウハウをたくさん持っています。
何より、勤務時間の配慮などは自分から言いづらいもの!
代わりに転職エージェントが交渉してくれるのは、本当にありがたい話ですね。
一方で、以下のような注意点もあります。
- 障害者手帳を持っている人のみ対応
- 首都圏、関西圏のみ対応
とはいえ、条件を満たしている人はぜひ登録しておきたい転職エージェントです。
\15年以上続く老舗エージェント/

おすすめ③:第二新卒AGENTneo
18~28歳の人に限られますが、ぜひ選択肢に入れてほしいのが第二新卒AGENTneoです。
第二新卒AGENTneoに登録するメリットは、以下の通り。
- フリーターや既卒に強い(うつ病でブランクや未経験でも安心)
- エージェントから企業に推薦文が送られる
- 未経験可の求人が5000件以上
この記事を読んでくださっている人の中には、うつ病や発達障害(グレーゾーン含む)が原因で
- 既卒
- フリーター
- ニート
- 短期離職
となってしまい、就職に悩まれる方も多いでしょう。
そのうえで世間の目は冷たく、中にはサポートを断る転職エージェントも多いんですよね。
しかし、第二新卒AGENTneoは「学歴や経歴に関係なくサポート可能」なことが魅力!
第二新卒はもちろん、ブランクのある人や未経験の人を含めて、15000人以上の就職を成功させているという実績がありますからね!
加えて、第二新卒AGENTneoは「応募企業に推薦文を送る」のも特徴。
キャリア面談を通じて転職支援のプロがあなたの魅力を見つけ、人事担当にアピールすることで社会復帰が近づきますよ!
一方で「うつ病からの社会復帰には条件がある」という注意点も。
第二新卒AGENTneoに直接お聞きしたところ……
「うつ病からの社会復帰」の場合は、主治医から発行される【完治証明書】が必要とのことです。
第二新卒AGENTneoを使って転職活動を進めたい人は、頭の片隅に入れておいてくださいね。
(キャリアアドバイザーとの面談のときにも説明があるはずです!)
余談ですが、第二新卒AGENTneoは東京と大阪だけでなく、名古屋と福岡の人もサポートを受けられます。
\既卒20代の社会復帰支援!/

おすすめ④:リクルートエージェント

4つ目がリクルートエージェントで、実はぼくが転職活動で1番お世話になったサービスです。
そんな経験談を踏まえて、リクルートエージェントに登録するメリットは以下の3つ。
- 業界最大級の非公開求人数で、地方在住でも求人が多い
- 書類の添削から面接対策まで親身なサポート
- 転職を強要してこないので精神的に楽
一般雇用の転職エージェントを20社以上利用しましたが、求人数だけでなくサポート面も1番良かったと感じています。
特に「不適性検査スカウター」というひどいWebテストを受けろと言われ選考を辞退したときに
どんな質問だったんですか?今後のために教えてほしいです!
と言ってくださったのがかなり印象に残っています。
また、ぼくが転職活動で落とされ続けたときも
「今回の転職で果たしたいのは『働きやすい職場と出会うこと』ですよね?焦る必要ないですよ」
とアドバイザーから言ってもらえたのも、涙ちょちょぎれそうになりました。
「フリーランスになることにしました」と伝えたときにも、優しい言葉をかけてくださったのを覚えています。
一方で、リクルートエージェントでは障害者雇用の求人を取り扱っていません。
一般雇用と障害者雇用の両方で探している人は、atGPやdodaチャレンジも合わせて登録しましょう。
\一般雇用向けなら1番おすすめ/

おすすめ⑤:就職Shop

リクルートエージェント同様にリクルートが運営していて、正社員を目指す20代におすすめしたいのが就職Shopです。
就職Shopに登録するメリットは、以下の通り。
- 「リクルートのサービス」ゆえの実績やノウハウ
- エージェントが職場へ直接訪問
- 4人に3人が正社員未経験からの転職に成功!
特に、正社員未経験からの就職成功率が高いことが魅力的!
うつ病や発達障害に悩む人で、正社員として働けないことを悩む人も多いですよね。
しかし、リクルートエージェントやリクナビNEXTでおなじみのリクルートが運営しており、実績やノウハウを活かしてサポートしてもらえます。
一方で、以下のような注意点も。
- 首都圏、京阪神のみ対応
- 時期によっては新卒利用不可
地域が限定されてしまうのは残念ですが、首都圏もしくは京阪神の人はぜひ登録してみてはいかがでしょうか。
\正社員を目指す20代におすすめ/

おすすめの就労移行支援3選
次に、就労移行支援です。
数多くある就労移行支援事業所の中から、うつ病や発達障害の人におすすめの3社をピックアップしました。
転職エージェントと同じく、詳しく見ていきましょう。
おすすめ①:atGPジョブトレ(旧:シゴトライ・リンクビー)

まずは、転職エージェントで紹介した「atGP」が運営する就労移行支援atGPジョブトレです。
就労移行支援事業所の中では、筆者じんとがイチ押ししたいサービスで、5回も取材に行きました(笑)
そんなatGPジョブトレを利用するメリットは、以下の通り。
- 症状別で5つのコースがある
- グループワーク中心とした実践的なプログラム
- 職場定着サポートなど、アフターケアも充実
atGPジョブトレでは、以下の5つのコースを用意していることが強み。
- うつ病
- 発達障害
- 統合失調症(お茶の水事業所のみ)
- 難病(お茶の水事業所のみ)
- 聴覚障害(大手町事業所のみ)
実は「うつ病」「発達障害」「統合失調症」で社会復帰のために必要なことや、活かす特性が微妙に異なります。
そのため、コース別に分けていることで「同じ目標を目指す仲間」と励まし合いながら社会復帰できるのが強みです。
特にうつ症状コース、発達障害コースの2つは、職場定着率(入社6カ月以内で離職していない人の割合)がどちらも91%!
うつ病や発達障害で懸念されている「短期離職」が少ないことから、質のいいサポートを受けられることがわかりますよね。
一方で、以下の2つには注意したいところ。
- 首都圏と京阪神限定
- 個人ワーク希望の人は不向き
とはいえ、ほとんどの仕事場ではグループワークが必須。
練習だと思って、見学がてらチャレンジしてみましょう!
\5つのコースとグループワーク/
おすすめ②:ミラトレ

先ほど紹介した「dodaチャレンジ」と同じ「パーソルチャレンジ」が運営している就労支援ミラトレです。
ミラトレを利用するメリットは、以下の3つです。
- 運営会社では、300人以上の障害者が活躍している
- コミュニケーションを重視したプログラム
- 就職率は驚異の98%
中でも、障害者が活躍している現場で培った知識やノウハウが、1番の強み。
うつ病や発達障害は、経験者や当事者しかわからないような悩みも多く、社会復帰が怖く感じるきっかけにもなりやすいです。
しかし、運営会社で障害者が300人以上活躍していることから、利用者の気持ちに寄り添った支援ができることが強み。
また、「職場を想定したプログラム」などコミュニケーションを重視することで、実践的に学ぶことができます。
一方で、以下のような注意点もあります。
- 事業所が首都圏・大阪・兵庫のみ
- 一部「ゆるい」と不満の声も
とはいえ、百聞は一見にしかず。
少しでも興味がある人は見学してほしいです!
(見学は無料です)
\dodaが運営する就労支援/

おすすめ③:LITARICOワークス(リタリコ)
最後におすすめしたいのはLITALICOワークス(リタリコ)です。
LITALICOワークスを利用するメリットは以下の通り。
- 20代、30代で精神障害の支援に強い
- 大手企業への就労実績が多数
- 80か所以上の事業所があり、全国に展開
LITALICOワークスの最大の強みは、「20代、30代の精神障害の支援を得意としている」こと。
LITALICOワークスは「働きたいにこたえる」をテーマとしており、『自分がどのように社会復帰したいのか』を重視して支援を進めます。
障害者雇用のほとんどは事務職ですが、販売やIT業界、中にはフリーランスになる人も!
ひとり一人の「思い」に重視したプログラムこそ、今の20代・30代の働き方にフィットしているのでしょう。
一方で、以下のような注意点もあります。
- 事業所が多く、雰囲気や評判に差がある
- 人気のある場所だと待ち時間が発生することも
とはいえ、LITALICOワークスは事業所が多いことから「雰囲気が合う場所」を探しやすいです。
特に、首都圏や京阪神、名古屋といった大都市圏では、複数の事業所があります。
複数の事業所に見学に行ってから通所を決める人も多いとのことなので、いくつか見学してみるのもおすすめですよ!
\働きたい思いにこたえる支援/

【年齢・地域別】うつ病や発達障害の人へ特におすすめしたい転職エージェント

ここからはうつ病や発達障害の人におすすめしたい転職エージェントや就労移行支援について、年齢別や地域別でさらに詳しく見ていきましょう。
この章では
- じんとのイチオシ
- 20代におすすめ
- 大都市圏の人におすすめ
- 地方の人におすすめ
の4つに分けて紹介します。
①:じんとのイチオシ
先ほども軽く触れましたが、年齢や住んでいる場所を問わずに、イチオシしたい転職エージェントと就労移行支援は以下です。
- 転職エージェント(障害者雇用):dodaチャレンジ
- 転職エージェント(一般雇用):リクルートエージェント
- 就労移行支援:atGPジョブトレ
この2社がイチ押しの理由は「年齢に限らず、当事者に寄り添ったサポートを受けられる」こと。
dodaチャレンジは「紹介されない」人も確かにいますが、面談を受けるだけでも『気づき』を得られるので貴重な経験になるでしょう。
(dodaチャレンジ内でも「面談結果に関わらず、おみやげを持って帰ってもらう」ことをモットーにしています)
ぼくも面談を受けましたが、配慮してもらいたいことの深堀りが足りてなかったな……と気づかされました。
またatGPジョブトレは、症状別のコースに特化していることや、グループワークをメインとしたプログラムが理由で『イチオシ』としました!
②:20代の人におすすめ
次に20代の人におすすめなのが、以下の2社です。
- 転職エージェント:第二新卒AGENTneo
- 就労移行支援:LITALICOワークス
この2社は、若者の転職支援や就労移行支援を得意としていて、以下のことから「社会復帰」と「仕事の充実」の両方を得やすいでしょう。
- 第二新卒AGENTneo:企業への推薦文
- LITALICOワークス:個人の働く思いに合わせた支援
20代の人は、ぜひ検討してみてください( ˘ω˘ )
③:大都市圏の人におすすめ
首都圏や京阪神といった『大都市圏』に住む人も、選択肢が多くて悩みやすいでしょう。
数多くの選択肢の中から、大都市圏の人におすすめしたいのが、以下の2つです。
転職エージェントは「atGP」と「dodaチャレンジ」で悩みましたが、特に大都市圏に強い「atGP」を上位としました。
dodaチャレンジは、京阪神より首都圏の求人が多いと取材を通じてわかりました(そもそも本社機能が首都圏に多いことが原因)。
一方で「atGP」は、京阪神でもメーカーや金融を筆頭に事務職の求人が多いです。
京阪神の人はatGPに登録したほうが、求人を紹介してもらいやすいでしょう。
また、就労移行支援も同系列の「atGPジョブトレ」をおすすめしています!
④:地方の人におすすめ
最後に、地方に住んでいる人です。
地方に住んでいる人におすすめしたいサービスは、以下の3パターンに分けられました。
- 転職エージェント(障害者雇用)…dodaチャレンジ
- 名古屋・福岡在住の20代…第二新卒AGENTneo
- 就労移行支援…LITALICOワークス
そもそも、うつ病や発達障害を得意とする転職エージェントや就労移行支援は、全国展開していることのほうが少ないです。
しかし、先ほど挙げた3つは別。
- dodaチャレンジ:全国展開
- 第二新卒AGENTneo:名古屋・福岡
- LITALICOワークス:四国以外全域
地方在住の人は、この中から1社登録もしくは見学してみましょう( ˘ω˘ )
そもそもうつ病や発達障害の人に転職エージェントがなんでおすすめ?

とはいえ、「うつ病や発達障害の人におすすめの、転職エージェントや就労支援を使うメリットってあるの?」と考えた人もいるでしょう。
当事者のぼくが回答しますと「メリットばかりですし、社会復帰の成功に欠かせないことだらけ」です。
例えば、うつ病や発達障害の人におすすめの転職エージェントや就労支援では、以下のようなサポートを受けられます。
- エージェントが病状に理解しており、働きやすい働き方について相談ができる
- 企業側も理解を示して求人を出しているため、再発する可能性が低い
- 転職後のフォローが充実したサービスもある
特にうつ病は「再発率の高い病気」ということもあり、企業側から懸念されがち。
そのため、「再発して休職→離職」という無限ループという方が多いのだとか(´・ω・`)
だからこそ、病気や特性を受け入れたうえで働ける場所探しが重要!
そもそも、うつ病や発達障害に強い転職エージェントや就労支援に求人を出している企業は、病気を理解している前提。
つまり、働きやすい職場と出会いやすいということ!
そして、理解のある企業と出会うためにも、
一般的な転職エージェントと、うつ病や発達障害に特化した転職エージェントの併用
がおすすめ!
一般的な転職エージェントのおすすめを、以下の記事で紹介してますので、興味のある方はぜひ!

まとめ:うつ病や発達障害からの社会復帰には転職エージェントの活用がおすすめ

本記事では、うつ病や発達障害に悩む人におすすめの転職エージェントや就労移行支援を紹介しました。
うつ病や発達障害からの社会復帰は難しく、常に「再発」のリスクと隣り合わせ。
ぼくもクローズ転職メインで活動していたころ、250社からお祈りされた過去があります。
ほんまにつらくて、何度泣いたかわかりません。
転職してた時に「この記事で紹介した転職エージェントや就労移行支援に出会えたらなぁ」とふと思うときはあります。
ぼくと同じ後悔をしてほしくないからこそ、全力で書かせていただきました!
最後になりますが、この記事で紹介したものを一覧表にまとめました。
よかったら参考にしてみてください。
転職エージェント名 | 強み | 年代 | 地域 |
---|---|---|---|
アットジーピー 【atGP】 | 企業との 条件調整 | 不問 | 首都圏 京阪神 |
リクルートエージェント | 圧倒的な求人数 質の高いサポート | 不問 | 首都圏 京阪神 名古屋 福岡 |
dodaチャレンジ | 障害特性まで しっかりヒアリング | 不問 | 全国 |
第二新卒 AGENTneo | 既卒・ニート にも対応 | 20代 | 首都圏 京阪神 名古屋 福岡 |
就職Shop | 正社員の 求人多数! | 20代 | 首都圏 京阪神 |
本記事で紹介した、就労移行支援まとめ
就労移行支援名 | 強み | 年齢 | 地域 |
---|---|---|---|
atGP ジョブトレ | 症状に合わせた 5つのコース | 不問 | 首都圏 大阪 |
ミラトレ | 現場目線の 就労支援 | 不問 | 首都圏 大阪 兵庫 |
LITALICO ワークス | 精神疾患の 若者が得意 | 20代 30代 | 四国 以外 |
※LITALICOワークスは40代以上でも利用可能です。
この記事が、社会復帰のはじめの一歩になればうれしいです。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい。