不適性検査スカウターという内容が未知であり、問題点の多い適性検査が流行っています。
どのくらい流行っているのかといいますと、不適性検査スカウターは数年前に作られているにも関わらず、12000社以上の企業ですでに導入されています。
一方で不適性検査スカウターの問題内容は、一般的な質問に加え、発達障害や精神障害を患う人を淘汰させるような内容です。
不適性検査スカウターが多くの企業に採用されているということは「本当の意味で多様な働き方にはならない」ということでもあります。
本記事では、不適性検査スカウターの問題内容から問題点まで、2020年に不適性検査スカウターを受けたぼくが解説します。
- 不適性検査スカウターは12000社以上に導入
- 不適性検査スカウターの例題や問題を紹介
- 不適性検査スカウターには、発達障害・精神障害を淘汰させるような問題も……
不適性検査スカウターとは
不適性検査スカウターは「人材採用で失敗しないための適性検査」として、2018年に株式会社スカウターから登場しました。
不適性検査スカウターは、今から紹介する3つの特徴から、特に中小企業の新卒採用、中途採用に役立っていると評判です。
特徴①:価格が安い
1つ目は「価格が安い」ことです。
不適性検査スカウターには4つの検査がありますが、4つとも利用しても1人当たり1980円(税込)です。
SPIが最低でも1人当たり4000円はかかることから、不適性検査スカウターを利用することで、採用にかかるコストを抑えることができます。
「中小企業にも手の届く値段で、コスパがいい」との評判が見られました。
特徴②:性格検査が多い
2つ目は「性格検査が多い」ことです。
性格検査が多いことは、不適性検査スカウターの1番の特徴ではないでしょうか?
SPIは、基礎能力検査が3種類、性格検査が1種類であることが多いです。
しかし、不適性検査スカウターは能力検査が1種類、性格検査が3種類となっています。
具体的には
- 能力検査(NR)
- 資質検査(SS)
- 精神分析(SB)
- 定着検査(TT)
の4種類となっており、企業によって
- NRとSS
- NRとSBとTT
- NR、SS、SB、TT全て
といったようにどの検査を受けるかが異なります。
特徴③:検査結果がすぐにわかる
3つ目が「検査結果がすぐにわかる」ことです。
不適性検査スカウターは、検査終了と同時に、企業が検査結果を確認することができます。
SPIなどは検査結果が企業に届くまで1~2日かかると言われているため、企業の採用担当から見ると
- 選考を進めやすい
- 他社に優秀な人材を採られにくい
といったメリットがあります。
不適性検査スカウターの問題内容と対策
この記事を書いた2020年12月現在では、不適性検査スカウターに特化した問題集や対策本は出ていません。
そのため、就活生や転職活動をしている人は戸惑うでしょう。
実は、ぼくは2020年6月に転職活動で「不適性検査スカウター」を受けていますので、受けた経験から解説します。
まず、能力検査(NR)です。
能力検査(NR)は、SPIの言語・非言語の対策をしていれば、問題ありません。
唯一SPIになくて、不適性検査スカウターにある問題は「空間把握」です。
例えば正方形に矢印がかかれていて、展開した時の図ではどのような向きかを答える問題。
ただし、空間把握は数問しかなく、検査時間との兼ね合いもありますので、わからなかったら適当に答えて次に進みましょう。
次に性格検査ですが、ぼくは3つある性格検査の中で資質検査(SS)を受けました。
しかし、不適性検査スカウターの性格検査こそが、不適性検査スカウターの問題点でした。
不適性検査スカウターの問題点
不適性検査スカウターの問題点は「発達障害や精神障害を振るい落とす」検査であることです。
SPIなどの性格検査でも、少しばかりは検査されていますが、不適性検査スカウターは「質問がかなり露骨」でした。
全部書くとさすがに怒らr……
一部問題を抜粋して紹介しますと、
- 蕁麻疹は出ないか
- 胃腸は弱くないか
- 壊したくなる衝動はないか
- 独り言は多いか
正直に言おう。
「これはひどいwwwwww」
そして、ぼくが懸念しているのは
「ダイバーシティと表向きでは言いつつ、実際はWebテストで振るい落とし、発達障害や精神障害を患う人が働けなくなる」
ということです。
ダイバーシティや多様な働き方と表面では言っておきながら振るい落とす、同調圧力による「陰湿さ」が背景にあるのではないでしょうか。
考えてみてください。
大人になるまでも発達障害の人を「養護学校」に行かせたり、ちょっと変わった人のことを「ガイジ」と言っていじめたりする光景は、一度は目にしたことあるでしょう。
ぼくは元々大企業にいましたが、同期が大きい声で「ガイジ」と言ってた時はドン引きしました。
また、医学部の学生が「ガイジ」と道端で堂々と言っていたという話も聞いたことがあり、「本当の意味でのダイバーシティ」はマリアナ海溝並みに深く沈んだままです。
沈むのは、夜に駆けるだけでいい←
という冗談はさておき(笑)
できて数年しか経っていないのに、12000社以上に採用されているほど成長しているので、
今後就活や転職で「不適性検査スカウター」を導入する企業がさらに増えると予想されます。
そして、ご覧いただいてわかる通り、不適性検査スカウターを使う企業は「ブラック企業」と考えていいでしょう(;^ω^)
※一部、企業が営業の売り文句に負けたとの声もあるので、必ずとは言えないです。
不適性検査スカウターを受けることになったら、就職・転職エージェントに相談しよう!

本記事では「不適性検査スカウター」の問題内容や対策、問題点を解説しました。
不適性検査スカウターを採用する企業と出くわした時に、
この企業に行って大丈夫なのか?
と考える方も多いでしょう。
そんな時に助けになるのが「就職・転職エージェント」です。
ぼくも転職活動で「不適性検査スカウター」を受けた後、応募企業の担当であったリクルートエージェントに連絡しました。
担当エージェントも「不適性検査スカウター」の存在を知らず、今後のために内容を教えてほしいとのことなので教えたら、あぜんとしていました。
そして転職エージェントと相談の末、選考を辞退しました。
特に就活生や20代で初めての転職という方は、
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!