「発達障害グレーゾーン」に悩む大人は多く、特に仕事面に悩みを持っているのではないでしょうか。
ぼくは2019年にうつ病を患ったのですが、精神科の先生にASD傾向の強い「発達障害グレーゾーン」と言われました。
2017年に就職してから「生きづらいな」と感じていたので、発達障害グレーゾーンの特性と分かった瞬間、心がスッと軽くなりました。
一方で、会社に勤めていて「生きづらい」と感じるなか無理に働き、適応障害やうつ病といった「2次障害」に苦しむ人も多いです。
本記事では、発達障害グレーゾーンの当事者が、発達障害グレーゾーンに悩む大人が働きやすい仕事環境について解説します。
※本記事は主にASD向けとなります。
発達障害グレーゾーンに悩む大人におすすめの仕事環境
発達障害グレーゾーンに悩む大人におすすめの仕事環境は、以下の3つです。
- 個人の裁量が大きい仕事
- ルーティンワークの仕事
- 興味を持って、好きになれる仕事
個人の裁量が大きい
発達障害グレーゾーンの大人が、仕事で生きづらいと感じる瞬間で最も多いのは「職場の同僚・上司との人間関係」ではないでしょうか。
- 報連相がかみ合わない
- 周囲と同じようにはしたくない
- (結果は出ていても)やり方にこだわりがある
といったことは多いです。
結果を出していたとしても、職場で決められたやり方がやりづらいから自分のやりやすい方法でやった結果、上司に怒られるといったこともあるでしょう。
また、コミュニケーションを取ることは好きな人も多いですが(ぼくもそのうちの1人です)、仕事になると途端に会話がかみ合わなくなるというのは、とてもつらいです。
一生懸命に伝えても「何言ってるかわからない」と言われていたら、毎日壁打ちしてるようなものですからね。
スキルや技術がある人は、個人の裁量の大きい仕事環境だと仕事に集中でき、成果を上げることができるでしょう。
ルーティンワーク
次に「ルーティンワーク」です。
発達障害グレーゾーンの大人は、突発的なことが起こる仕事は苦手です。
具体的には、仕事中の電話対応や、マルチタスクといったことがあるとテンパってしまいます。
一方でルーティンワークに集中できる環境は、発達障害グレーゾーンに悩む大人にとって仕事がしやすい環境です。
ルーティンワークというと
- そのうちAIに取られる仕事
- 仕事ができない人の仕事
と言うのを聞くことはありますが、必ずしもそうとは言えません。
ルーティンワークに飽きて投げ出してしまう人も、世の中にはいるからです。
またルーティンワークをこなしているなかで工夫をした結果、仕事の質を上げることもできます。
興味を持って、好きになれる
発達障害グレーゾーンの大人は、興味を持って心から好きになれる仕事に集中できる環境だと覚醒します。
わかりやすい例が研究者で、研究する内容のことが1日中考えることができるほど好きだからこそ、新しいものを作ることができます。
逆に向いているからといって、好きになれない仕事を続けることでミスが多発してしまうと、自分も周囲も嫌な思いをします。
発達障害グレーゾーンに悩む大人こそ、適材適所で働くことが、生きやすくなるコツです。
発達障害グレーゾーンに悩む大人でも働きやすい仕事
発達障害グレーゾーンに悩む大人でも働きやすい仕事は、以下の通りです。
- ウーバーイーツ配達員
- クリエイティブな仕事
- 在宅ワーク
ウーバーイーツ配達員
まず、意外かもしれませんが「ウーバーイーツ配達員」がおすすめです。
実際、発達障害グレーゾーンのぼくがウーバーイーツ配達員で働いていますが、楽しく働いています。
ウーバーイーツ配達員がおすすめな理由は以下です。
- ルーティンワーク
- 個人の裁量が大きい
- 会話は最小限でいい
と、先ほど挙げたような内容が見事に当てはまっています。
ウーバーイーツ配達員は良くも悪くも「個人事業主」なので、働く時間や運び方などは「個人の自由」です。
そのため「マニュアルで決められたやり方でないと、上司に怒られる」といったことはありません。
そして、ぼくは普段はWebライターとブログが仕事なので、家族と以外話さない日もしょっちゅうあります。
もともと話すことは好きですし、ウーバーイーツ配達員がいい気分転換にもなっています。
(もちろん、仕事はちゃんとしてますw)
またウーバーイーツ配達員の仕事が好きになれば
- 安定させて運ぶ工夫
- 短時間で楽に運ぶ工夫
を考えて自分なりに働けるのも、ウーバーイーツ配達員の魅力です。
▼ぼくのウーバーイーツ記録です
関連記事:ウーバーイーツ(Uber Eats)で100件配達してみた | バイト代・コツ・口コミ
クリエイティブな仕事
次に「クリエイティブな仕事」です。
- 研究者
- デザイナー
- プログラマー
- コピーライター
といったような仕事を得意とするのは、発達障害グレーゾーンだからこそです。
一つのことを集中して、自分なりの成果を出すといったクリエイティブな仕事は、発達障害グレーゾーンの特性を活かすことができます。
また、斬新な切り口や考えが思いつくのが得意な人は、尚更クリエイティブな仕事向きです。
ホリエモンこと、堀江貴文さんの著書でも「クリエイティブな仕事は、AIには代えられない」と言っており、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
在宅ワーク
最後に「在宅ワーク」です。
ぼくもそうでしたが、発達障害グレーゾーンの大人が、仕事で生きづらいと感じる瞬間の8割が「職場でのコミュニケーション」です。
さらにHSP(繊細さん)を兼ね備えていた場合は、「職場=収容所」みたいな感覚でしょう。
しかし、在宅ワークのように「周りの音や雰囲気を気にせず、1つのことに集中できる環境」ではストレスが減り、
その結果、仕事の成果も上がるのではないでしょうか。
昨今のコロナ禍で、在宅勤務やテレワークの仕事は確実に増えているので、仕事選びの時には働き方を確認しましょう。
発達障害グレーゾーンの大人の仕事探しは、転職エージェントを使おう

本記事では、発達障害グレーゾーン(主にASD)の大人の仕事について紹介しました。
発達障害グレーゾーンで、今の職場が働きづらいと感じていたならば、無理をしないことをおすすめします。
合わない仕事を無理して続けると
ミスをしてしまう
→上司に怒られる
→人間関係がストレスになる
→ミスをしやすくなる(以下無限ループ)
といったことが起こり、しまいには「適応障害」や「うつ病」といった二次障害を患う可能性もあります。
適応障害やうつ病で働けなくなる前に、働きやすい環境を整えることが大切です。
また、発達障害グレーゾーンに悩む大人の仕事探しは、転職エージェントを使うことをおすすめします。
昨今では、発達障害に悩む方向けの転職エージェントもあり、特性を理解してもらったうえで転職サポートを受けることができますよ!
▼発達障害グレーゾーンに悩む大人におすすめの、転職エージェントを紹介しています。
関連記事:うつ病や発達障害の方におすすめしたい、転職エージェント7選!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!