dodaチャレンジから求人を紹介されないんだけど……。
こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?
以前、dodaチャレンジから断られた人の評判と特徴【体験談あり】で紹介したように「求人を紹介してもらえない」という口コミはたしかにあります。
とはいえ「紹介されない、ハイ終わり!」では到底納得いきませんよね。
そこで、うつ病当事者であるぼくが、「dodaチャレンジから求人を紹介されない現象」の真相に迫ります。
- 求人は身体障害がほとんど?
- 紹介されない人の特徴とかあるの?
- 他にも紹介されない背景ってあるの?
この記事を読み終わった後には、こんな疑問の答えがわかりますよ( ˘ω˘ )
この記事を書いた人

dodaチャレンジは身体障害以外紹介されないという噂

dodaチャレンジで求人が紹介されない理由として「身体障害以外求人がないから」という噂があります。
そんな噂の真相を、これから一緒に暴いていきましょう!
dodaチャレンジは身体障害向けしか求人がないという噂
dodaチャレンジに登録しても一切紹介されない、という口コミの多くは「精神障害」もしくは「発達障害」でした。
(ぼくもそのうちの一人です)
このこともあってか
dodaチャレンジは身体障害しか取り扱っていないのではないか?
という意見もたくさん見られます。
とはいえ

精神障害・発達障害も対応してるって書いてるやんか!!!
とお怒りモードの人も多いはず。
……ということで。
なにやらインスタ映えしそうなオブジェにいます、じんとです。


茶番はさておき、今回はグランフロント大阪にある「パーソルダイバース 関西オフィス」にうかがい、営業担当とキャリアアドバイザーへ突撃取材してきました!
精神障害向けの求人数が極端に少ないわけではない
早速ですが、「精神向けの求人は少ないんですか?(ド直球)」と聞いてみましたが……。
(こんな聞き方したら、間違いなく出禁ですw)
「身体障害向けの求人を10とすると、精神障害は6~7と考えておけばいい」
とのこと。
あれ?思ったより多いぞ??
そうです、ネット上の噂で流れている「身体障害者限定の求人」というものはほとんどありません。
「危険な作業を伴うので、てんかんの人は厳しい」といったように、業務内容と障害や特性が合わない時は、対象外となることもありますが数は少ないといえますね。
一方で、精神障害が障害者雇用義務の対象となったのは2018年。
精神障害が対象になってから数年しか経っておらず、まだ企業の受け入れ体制が整っていないところが多いとのことでした。
また、ここ数年で精神障害はある程度知られるようになってきたものの「接し方が分からないという理由で、採用に二の足を踏む企業が多い」という話でした。
- 自分や周囲が配慮すべきこと
- 残業時間などの業務調整
- 症状の再発防止のためにできること
こういった情報があまり流れていないことが、1番の課題なのかもしれません。
余談ですが、会社のバリアフリー整備が十分でないことなどから、身体障害が断られる場合もあるとのこと。
これは、正直意外でしたね。
dodaチャレンジから紹介されない可能性のある人3選


とはいえ、dodaチャレンジから紹介されない可能性がある人が全くいないかと聞かれたら、そうではありません。
話を伺うなかで、以下の3つに当てはまる人は紹介されない可能性があるとわかりました。
- 自分の特性を理解していない
- 事務職をしたくない
- 経験が極端に少ない
詳しく解説しますね。
特徴①:自分の特性を理解していない
求人を紹介されない原因で最も多いのが「自分の特性を理解していない」ことです。
身体障害であれば「〇〇が不自由だから、△△の配慮をしてほしい」ということがわかりやすいでしょう。
一方で、精神障害や発達障害の場合、原因がはっきりしないこともあって十分な自己理解に時間がかかります。
具体的には
- 精神障害の場合…体調の波はどんな時に起きるか
- 発達障害の場合…自分の障害特性がどういったものか
を説明できるようにしておかなければなりません。
なぜかというと「dodaチャレンジとの面談で、自分の特性について聞かれる」から。
ぼくも以前dodaチャレンジに登録し、キャリアカウンセリングを受けたときに、下のような質問を受けました。
- 体調の波はどうですか?
- 通院頻度は月にどれくらいですか?
当然ですが、一般雇用の転職エージェントではこのような質問はありません。
そして、なぜdodaチャレンジがキャリアカウンセリングで特性について聞いてくるのかといいますと……
「障害者雇用の面接では、必ずといっていいほど特性について聞かれるから」
です。
しかも、企業の担当者が納得するように説明しなければいけません。
- どういった強みや弱みがあるか
- 上司や同僚にどういった配慮をお願いしたいか
- (精神の場合)不安が強いときどういったサインが出るか
このようなことは、面接でほぼ間違いなく聞かれるでしょう。
そのため、dodaチャレンジに登録した人は、キャリアカウンセリングまでに自己分析をしっかり行いましょう。
特徴②:事務職をしたくない人
2つ目は「事務職をしたくない人」です。
なぜなら「dodaチャレンジが持つ求人のうち6割が事務職」だから。
たしかに軽作業や専門職の求人もあります。
しかし、事務職と比べると圧倒的に少ないため、転職先の候補から事務職を外さないようにしましょう。
また、事務職として働くためには、
- Word(ワード)
- Excel(エクセル)
- PowerPoint(パワーポイント)
といったマイクロソフト製品を使いこなせることが必要不可欠です。
以前の職場で、書類の作成や表計算、プレゼンをしていた場合は問題ないでしょう。
しかし、パソコンを全く使わない職種の場合は、転職活動の前にスキルを上げておく必要があります。
そこで、初心者におすすめなのが「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格を目指しながら、スキルを身につける」こと。
最低でも、WordとExcelのスタンダードに合格できるレベルはつけておきましょう。
資格があると、面接官も安心しますしね。
ただし、パソコンスキルより大切なのは「自分の障害に対する理解」。
せっかく資格を持っていても、障害を理解していなければ転職成功は難しいでしょう。
▼MOSがどんな資格なのか、詳しく知りたい方はこちら
関連記事:【疑問】MOS資格とは?役に立たない?試験内容やおすすめの人を徹底解説
特徴③:経験が極端に少ない
3つ目は「経験が極端に少ない」ことです。
「極端に」としている理由は、dodaチャレンジは「第二新卒」の転職をサポートした実績もあるから。
中には、社会人経験半年だった人を支援した実績もあるとのことでした。
一方で2021年8月現在、某ウイルスによる不況のあおりを受けて、障害者雇用も即戦力重視です。
そのため社会人経験、特に間接部門(事務系)での経験が求められるようになりました。
そこでぼくが気になったのは
「20代の人は難しいのではないか?」
ということ。
聞いてみたところ
「経験の少ない人にリモートで教えるのが難しい、と懸念する企業が多い」
とのことでした。
リモートで教えると対面以上に時間がかかったり、まとまって教える時間がとれず仕事を渡せなかったりすることを企業は恐れています。
教えられる時間を十分に取れないことが原因で、早期離職してしまう可能性も否めませんからね。
そのため、企業が応募者に求める条件やレベルを細かくオーダーしていることが多いです。
まさしく、今の時代ならではの悩みですね。
また、発達障害や精神障害に悩む人の中には、1年以内での短期離職を繰り返している人もいるでしょう。
この場合は、企業は数か月で辞めることを警戒してしまうことから、求人が紹介されない可能性があるとのことです。
▼社会人経験が少ない人向けの転職エージェントはこちら
関連記事:第二新卒に本気でおすすめしたい転職エージェント7選!それぞれ向いている人も紹介
dodaチャレンジから紹介されないという意外な背景


dodaチャレンジから紹介されないという背景で、今回取材するまでわからなかった「意外な」ものが3つありました。
この章で詳しく見ていきましょう。
- 正社員限定が特別狭き門ではない
- 障害者雇用は関東が多い
- 今の時代ならではの原因もある
①:正社員限定が特別狭き門ではない
意外かもしれませんが「正社員希望だから求人がなかった」という噂は間違っています。
なぜなら、dodaチャレンジが持つ求人は、正社員と契約社員がほぼ半々だからです。
ぼくも「正社員:契約社員=3:7」ぐらいだと思っていましたので、正直驚きました。
また「障害者雇用だと、契約社員でも高確率で正社員に昇格できる」ということもあまり知られていません。
1年間継続して働き、面談をおこなったうえで企業とマッチングしたら、そのまま正社員に上がれることが多いとのこと。
(100%ではないです。念のため補足)
契約社員と言うと、自動車メーカーによくある「正社員にほぼなれない、3年契約の期間工」のイメージが強いかもしれません。
しかし、障害者雇用における契約社員はマッチングさえすれば正社員登用されやすいです。
そのため、雇用条件は「契約社員も可」にすることをおすすめします。
②:障害者雇用は関東が多い
次に「障害者雇用は関東が多い」ことです。
実は関西在住のぼくが、お断りされた原因の1つです。
先ほども紹介したように、障害者雇用の7割は事務職。
一般的に事務職は本社機能を持つ場所に多い……つまり必然的に首都圏の求人が多くなってしまいます。
関西圏も徐々に求人が増えてはいますが……今回の某ウイルスにより
障害者雇用の導入よりも、自社のテレワーク環境の整備を優先したい
という企業が増えたことも、一時的に求人が少なくなった原因とのこと。
余談ですが、ぼくが申し込んだ2020年5月は「1番最悪の時期!!」と総ツッコミくらいましたw
③:今の時代ならではの原因もある
最後に、今の時代ならではの原因も2つあります。
1つ目は「マスク生活により、聴覚障害者の採用が難しくなった」ということ。
マスクで口元が見えなくなった今だからこその悩みで、入社してからのコミュニケーションも今まで以上に難しいことから、採用をためらう企業もあるようです。
ほんま某ウイルスめ( ^ω^)・・・
2つ目は「タイミングによっては求人がない」ということ。
特に、dodaチャレンジに登録し面談するタイミングで求人がほとんどないといった場合は、面談そのものを断らなければいけません。
ただ、dodaチャレンジのスタッフも課題に感じており、今後の対策を考えていきたいとのことでした。
まとめ:dodaチャレンジは紹介されない経験があったけどおすすめしたい


本記事では、dodaチャレンジから紹介されない噂の真相や紹介されない人の特徴、意外な原因を紹介しました。
正直なことを言いますと、今回話をうかがうまで障害者雇用の実情を十分に理解できていませんでした。
読んでくださっているあなたも、知らなかったことが多いはず。
- 「身体障害だけ」という求人は少ない
- 契約社員から正社員の登用はされやすい
- 求人の数には地域差がある(関東が多め)
今回取材を進めていく中でこういったことを知ることができ、まさに目からウロコでした!
また、dodaチャレンジは「話しやすい雰囲気を保ちつつ、1人あたり2時間も面談する」とのこと。
実際今回取材をしたときも話しやすかったですし、2時間が30分に感じるほどあっという間でした。
そしてdodaチャレンジでは「おみやげ」という『面談を通じて自分の特性やキャリアに気づく』ということも目標としています。
例えば、「人と話すことが好きだから営業がいい」という人でも、理不尽なことを言われて体調を崩しやすい場合には「人と話す機会が多い職種の事務」という選択肢を知れることとか。
ぼくも、両手に収まりきらないほどの「おみやげ」を今回の取材で持ち帰りましたからね( ˘ω˘ )
障害者雇用を考えている人は、この機会にdodaチャレンジに登録して「おみやげ」をゲットしませんか?
最後になりますが、今回2時間も時間を取ってくださり、和やかな雰囲気で取材に応じてくださったお二方には本当に感謝でしかありません。
今回は改めて、ありがとうございました!!!