うつ病になったけど会社や家族に理解されない……。
こんなことに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、会社や家族に理解されず苦しんでいる人は、驚くほどたくさんいます。
ぼくもそうでしたし、SNS上の反響の大きさが何よりもの証拠です。
そして「どうにかして、多くの人につらさを知ってもらいたい」と考え、この記事を書くことにしました。
少しでも伝われば嬉しいです。
悩みを話せなくて困っているあなた、1度ぼくに話してみませんか?
- 主に「うつ病からの社会復帰」や「今の仕事でいいのか?」といった悩みを解決
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うつ病が理解されないことで苦しむ人はたくさん
うつ病が理解されないことで、苦しむ人はたくさんいます。
なぜこのように言い切れるかと言うと、先日以下のツイートをしたところ『共感の嵐でバズった』からです。
まさに「衝撃」でした。
投稿から21時間で「300RT」「850いいね」を達成し、この記事を書いている途中でも、いいねやRT通知が届いています。
また、引用リツイートやリプライ、個別連絡などで感想をたくさんいただきましたが、以下のような声が大多数でした。
ほぼ全部当てはまってる……
理解されないのがまたつらいんだよね
もっと多くの人に知ってほしい!
このツイートを通じて「多くの人が周囲から理解してもらえないことで苦しんでいるんだな」と改めて実感。
ツイートの画像でも紹介していますが、この記事ではさらに詳しく掘り下げていきましょう。
うつ病が理解されないゆえにつらいと感じたこと11選
うつ病が理解されないことゆえに、つらいと感じたのは以下の11個です。
※個人差はあります
①:睡眠時間が不安定
1つ目は「睡眠時間が不安定になること」です。
- 夜なかなか眠れない
- 午前2時に目覚めて絶望
- 昼間に死んだように眠る
専門用語では「中途覚醒」といいますが、睡眠リズムが乱れるとかなりしんどいです。
例えるなら「夜中にトイレに行きたくなって、目が覚める絶望感を毎日味わう」ようなもの。
当然、身体に疲れが溜まりますよね。
ただ、それでも夜に眠れず、なぜか昼間に眠くなります。
暗い場所を好むように身体が号令を出しているのかもしれません。
また、うつ病は「今まで頑張った人がなる病気」です。
しかし、このことが理解されずに
寝てばっかり。甘え。
と言われるのはよくあることです。つらみ。
②:できていたことができない
2つ目は「できていたことができない」ことで、地味にショックを受けます。
- 集中力なんて全くない
- 何かをする体力もない
- 掃除や料理なんてもってのほか
つまり、「1人暮らしでうつ病になったら地獄」です。
実はぼくも、うつ病になった時は一人暮らしをしていました。
休職して数日で親戚の家に引っ越しましたが、休職する直前や引っ越すまでの期間を思い返しただけで「生活崩壊」の4文字しか浮かびません。
家事をするほどの体力もないですから、家は汚くなりますし食生活も乱れます。
③:三大欲求がなくなる
3つ目は「三大欲求がなくなる」ことです。
人間の三大欲求は
- 食欲
- 睡眠欲
- 性欲
ですが、全部なくなります。
ウソのようなほんまの話です。
ぼくがうつ病で休職する直前だったときも、下のような状況でしたからね。
- 昼ごはんがおにぎり2個(いつもはカツ丼)
- 夜2時間ほど寝付けない&何度も目覚める
- 恋人に申し訳なくなるほど(以下略
今まであったものが急になくなりますから、絶望感が大迫並みに半端ないです。
④:常に体がだるい
4つ目は「常に体がだるい」ことで、うつ病初期によくあります。
「インフルエンザにかかったときの感覚」をイメージしていただけるとわかりやすいかなと。
ただ、何度測っても「平熱」です。
体温計の「36.5℃(ぼくの平熱)」を見ては、何度も絶望しました。
また、会社のルールとして
37.5℃以上の発熱がないと、病欠扱いにならない
というところもあるでしょう。
動けないから休まざるを得ない状況でも、熱がないことから『仮病』だと感じてしまいます。
⑤:唐突の「〇にたい気持ち」
5つ目は、唐突の「〇にたい気持ち」で、うつ病のイメージと1番近いかもしれません。
専門用語では「希死念慮」といいます。
スマホの充電器などのコードを見ては、自〇を毎日考えていた時期がありました。
SASUKEのスイッチのように「ギリギリの場所で届くか届かないか……」との戦いです。
もし決め手となることがあれば、スイッチを押してしまう人も。悲しいです。
▼実はぼくもありました。
また、うつ病の闘病中でさらに辛くなりやすいのが「SNS」です。
特にインスタグラムやFacebookでは、以下のような『リア充投稿』が多くて絶望します。
- 出世して贅沢している姿
- 結婚して式を挙げている姿
- 子供や家族と楽しんでいる姿
うつ病がひどかったころ、立て続けに友人が結婚。『取り残された感覚』がつらかったです。
▼「うつ病×SNS」について書きました。
⑥:遊びに行くと怒られる
6つ目からは、ある程度症状が落ち着いた「回復期」のつらいことについて紹介します。
うつ病に悩む人なら1度は経験したはずです、遊びに行くと怒られることに。
- そもそも遊びより仕事を優先する人が多い
- 仕事に行く体力あるのでは、と思われてしまう
- 働かざる者食うべからず、という価値観
ある意味「日本人の勤勉さが表れているな」と思います(よくない)。
ぼくも同期(社会人3年目)や知人(Z世代)に言われたことがありますし、「上司世代だから言う」とは必ずしも言えません。
逆に「上司世代のほうが理解している」というケースもありますしね。
⑦:「甘え」と言われる
7つ目が1番多いですね。
「甘え」という言葉を、2日に1回は聞きます。
- 心が弱い人がなる病気と思われる
- サボってるのと同じ
パワハラ気質の上司を筆頭に、こんな容赦ない言葉を言ってきます。
ただ、これも「うつ病がどれほどつらいか『わからない』」ことが原因。
だからこそ、このブログを通じて知ってもらえたらと思って記事を書いています。
⑧:上司から突然の連絡
8つ目は「上司から突然の連絡」で、ぼくは「テロ」と呼んでました(笑)
うつ病の原因が職場だった場合、パワハラや悪い職場環境のことを思い出してしまい、つらくなるでしょう。
ぼくもフリーランスになる前、何度も何度も苦しめられました。
特に多いのが、以下のパターンです。
せっかく少しずつよくなってきたのに、闇に引きずり落される感覚ですね。
ある意味で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」に出てくる主人公になった気分でした。
▼当時の苦しみをつづった記事です。
⑨:再発するのが怖い
9つ目は「再発するのが怖い」ことです。
うつ病は「再発率の高い病気」と言われています。
後ほど詳しく紹介しますが、「再発率の高さ」が「社会復帰への最大のハードル」です。
特に、上司のパワハラがうつ病の原因だった場合、同じ場所に復職するとほぼ確実に再発します。
とはいえ転職したとしても、転職先の上司がパワハラ気質だったという可能性がゼロとは言い切れません。
人生ハードモードすぎますね……。
ただ、これは序章にすぎませんでした。
⑩:転職・再就職が難しい
10個目は「転職・再就職が難しい」ことで、これが1番しんどい!!(大声)
うつ病になったという経験があるだけで、一気に転職や再就職の可能性が狭くなります。
- うつ病というだけで書類不通過
- Webテストでも落とす(代表例:不適性検査スカウター)
- 今のご時世の不況
というトリプルパンチをもれなくくらうことに。
……ぼくはこれで、250社から落とされました(;^ω^)
そこで、ぼくがおすすめしたいのは「就労移行支援」ですが、次に紹介することが足かせとなる人も多いでしょう。
▼当時の体験談です。
⑪:お金がない
1番最後に紹介するのは「お金がない」ことです。
- 傷病手当金は給料の6割
- そのくせして税金は10割
- 病院代もくっそ高い
……つまり「仕事」だけでなく「お金」もうつ病を悪化させる原因になっています。
- 傷病手当金
- 自立支援制度
- 障害者控除(障害者手帳を持っている人のみ)
といった制度は用意されてはいるものの、正直生活するのは難しいです。
家族がいたりすればなおさらのこと。
「休職→復職→再発」の無限ループを繰り返す人が多い理由の1つに『金銭面』があるのではないでしょうか。
うつ病を周囲から理解されないと悩む人へ
最後に、うつ病について会社から理解されない人へ、ぼくからのメッセージです。
1人でも多くの人に届けば嬉しいです。
うつ病が理解されないのは、あなたが悪いからではありません。
うつ病が甘えだと言われるのは、まだまだ世間の理解が広まってないからです。
芸能人がうつ病や適応障害を告白してから、多少知られるようにはなりました。
けれど、まだまだ偏見や勘違いが強い世の中。
甘えではなく「頑張ってきた」からこそ、身体が悲鳴をあげてるんです。
そんなあなたを見捨てるような会社は、「人を大切にしている」と言いがたいでしょう。
そしてもう1つ。
会社に潰されても、また「社会」に戻れます。
今は信じられないかもしれませんが、「うつ病」との戦いで強くなれます。
たしかに、ぼくはフリーランスという道を選んだので、イレギュラーかもしれません。
ただ、うつ病をきっかけに自分を見つめ直し、働き方や生き方を考え抜いて変えていくことでラクになれます。
楽になりすぎて15kg太りましたが←
戦前の日本では人間が成長するときの3要素に「大病」がありました。
うつ病は間違いなく「大病」です。
つらい時期を乗り越えたら、強くなれます。
ゆっくり休みながら、克服しましょう。
ぼくでよければ、オンライン相談で話聞きますからね!
最後になりますが、この記事もしくは最初のツイートを、家族や友達に共有することで「甘え」という言葉が減るかもしれません。
(会社が1番いいですが、あまり現実的ではない……)
また、周囲でうつ病に苦しんでいる人がいたら「こんなに苦しんでるんだな、甘えじゃないな」と頭の片隅に入れてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!