「パワハラされやすい人には特徴がある」と聞くと、少し驚くかもしれません。
なぜなら、パワハラ上司は「誰にでもパワハラをしている」ものだと思われがちだからです。
しかし実際には、「この人なら大丈夫だろう」と感じた相手をターゲットにするケースが多いのです。
実は、僕もそのうちのひとり。
新卒時代の上司からパワハラを受け、社会人3年目にうつ病で休職した過去があります。
現在は、当時のなった経験をもとにブログやSNSで情報発信をしています。
しかし、同じように悩む人の声は本当に多いんです。
今回は、就労移行支援事業所「atGPジョブトレ」で受けたプログラムをもとに、「パワハラ上司と対立したときの対策」を紹介します。
体験談を交えながら、「パワハラされやすい人の特徴」と「今日からできる心の守り方」をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
※本記事の掲載は就労移行支援「atGPジョブトレ」から許可を得ています。
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パワハラされやすい人に共通する5つの特徴

パワハラを受けやすい人には、いくつかの共通点があります。
これは決して「性格が悪い」「能力が低い」のが理由ではありません。
真面目さや優しさといった「長所だといえる要素」が裏目に出てしまうケースが多いです。
この章では、そんなパワハラされやすい人に見られる特徴を5つ紹介します。
自分に当てはまる部分がないか、チェックしながら読んでみてください。
- 真面目で正直
- 自分に自信がない
- 嫉妬されやすい
- マイペース
- コミュニケーションが苦手
真面目で正直な人ほど、パワハラ上司に狙われやすい
真面目で正直な人は、どんな仕事も手を抜かず、上司の指示にきちんと従います。
この姿勢は本来とても立派なことですが、パワハラ上司からは「言い返さない人」「利用しやすい人」と見られがちです。
そして、パワハラ上司は次のようなことを「攻撃する隙」だと考えます。
- 被害を受けても、相談するのをためらって上司に従う
- 仕事を押し付けられても自力で解決しようとする
- 上司をうまくおだてるのが苦手
本来なら良いことばかりなのに、性格が歪んでいる上司ほど「都合よく利用できる人」とカン違いします。
だからこそ、「断る」「相談する」「線を引く」などの勇気が、自分を守る第一歩になるんです。
自分に自信がない人は、パワハラ上司に付け入られやすい
自分に自信がない人は、「怒られたくない」「嫌われたくない」と感じやすく、上司の機嫌を常に気にしてしまいます。
その結果、慎重になりすぎて仕事に時間がかかり、ミスを恐れるあまり動けなくなってしまうことも。
特に、次のような行動は、パワハラ上司に付け入る隙を与えかねません。
- いつもおどおどしている
- 怒られるのが怖くて仕事に時間がかかる
- 「怒られるのは自分のせい」だと思い込みやすい
そして、僕も例外なく、次のような「負のループ」を経験しました。
- ミスをしてしまう
- パワハラ上司に怒られる
- ミスしないように慎重にする
- 「時間がかかっていること」に対し怒られる
- ストレスゆえに正常な判断ができずミスをする
- ミスについて怒られる(暴言を吐かれる)
そして上司は「指導」という言い訳をしながら、理不尽な要求を繰り返しました。
X(旧Twitter)で投稿したら共感の声がたくさん届きましたし、同じような経験をしている人は多いのかもしれません。
加えて、パワハラを受けやすい人は従順なので「上司に逆らうなんて……」と考えがち。
そのため、パワハラ上司は「これでいいんだ」と思い、余計にエスカレートします。

嫉妬されやすい人は、上司のターゲットにされやすい
意外に思うかもしれませんが、「嫉妬の対象になること」も、パワハラを受けやすくなる原因のひとつです。
なぜなら、パワハラ上司は「自分の立場が脅かされている」と感じると、相手を引きずり落とそうとする傾向があるから。
例えば、次のような人は嫉妬の対象になりやすいです。
- 高学歴
- 仕事ができて優秀
- 評価が高く昇格が早い
普通の上司なら「頼もしい部下」と思うところを、パワハラ上司はそうは見ません。
「自分が頑張る」のではなく、「有望な部下を潰して不戦勝を狙う」という方向に走ってしまうのです。
その結果、以下のような陰湿な行動をし、あなたを苦しめようとします。
- 会議で他の人と同じ発言をしても、あなたにだけ揚げ足を取る
- 成果を出しても認めず、粗探しばかりする
- 周囲に悪い噂を流す
じんと……汚いことこの上ない!!
さらに厄介なのは、プライベート面での嫉妬が引き金となるケースもあること。
- 容姿が整っている
- 恋人や配偶者がいる
- 車や家などが自分より良い
ほんと、どこまでもタチが悪いです。
とはいえ、こうしたケースでは、「あなたが悪いわけではない」ことを忘れないでほしいです。
むしろ、「嫉妬されるほど価値のある人」だという証拠ですからね。
マイペースな人は空気が読めないと誤解されやすい
上司の指示にすぐ反応できなかったり、周囲のペースと違う動きをしてしまったりする。
そんなマイペースな人は、パワハラ上司から「空気が読めない」「指示を理解していない」と誤解されがちです。
特に、せっかちで支配欲の強い上司からは「思い通りに動かない部下」がストレスの対象になります。
本来マイペースな人は、「落ち着いて仕事ができる」「集中力が高い」といった長所を持っています。
しかし、パワハラ上司はその良さを理解できず、「自分を軽く見ている」とさえ思ってしまうんです。
特に、発達障害の当事者からこのケースの相談が多く寄せられています。
同調圧力の強い職場や上司に問題がありますので、どうか思い詰めすぎないでほしいです。
コミュニケーションが苦手な人も誤解されやすい
「話すのが苦手」「報連相がうまくできない」という人も、パワハラ上司から狙われやすいです。
なぜなら、パワハラ上司は「この人は言い返してこない」と感じ、利用しようとするから。
本来、慎重で誠実な性格なのに、せっかちな上司には「何を考えているかわからない」と不快感を持たれやすいです。
少し報告のタイミングを誤っただけでも、「言い訳するな」と怒られてしまうこともあります。
また、僕の場合は、報連相が早すぎてパワハラ上司から責められることもたびたびありました。
こうした状態を「ダブルバインド」と呼び、上司の顔色をうかがいながら働き続けることになります。
- メモをとる
- 要点を整理してから話す
- メールやチャットに「記録」として残す
これらを心がけても改善が難しければ、今の環境から離れることをおすすめしたいです。



パワハラ上司からはメモすらケチをつけられましたが、メモを取らずに失敗するよりは良いと思います。


パワハラされやすい人はどう対策したらいい?


パワハラは、する側が悪いのは当然です。
ですが、実は「されやすい人」ができる対策も存在します。
こういわれると、気になりますよね?
ぼくが対策法を学んだのは、当ブログでおなじみのatGPジョブトレ うつ症状コース。
その中でも、目玉となるプログラムとも言える『コミュニケーションプログラム』を今回体験しました。
うつ病や適応障害に悩む人はもちろん、今パワハラに苦しんでいる人も知っておきたい内容ですので、一緒に見ていきましょう!
パワハラは「対立」で生じやすい
パワハラが1番起こりやすい場面は「対立」です。
働いていると、以下のようなことが日常茶飯事。
- 意見が違う
- 価値観が違う(残業、仕事観など)
- 能力が違う
仕事を進めるうえでの意見はもちろん、「残業する人としない人どっちが有能か」といったような価値観が上司と違えば、対立する機会が増えます。
また、上司と部下では当然能力が違いますし、逆に上司が無能だったときは部下のほうができるなんてことも。
とはいえ、みんな人間ですから、一人ひとり異なる意見や価値観があるのは当然です。
しかし、「対立」したときのコミュニケーションパターンこそが、「パワハラをする人」と「パワハラをされやすい人」の特徴としてくっきり現れました。
対立したときのコミュニケーションパターン5選
対立したときのコミュニケーションパターンには、以下の5種類があります。
- 競争:自分の利益にこだわり、相手を打ち負かす
- 協働:自分も相手もプラスになるように働きかける(Win-Win)
- 妥協:自分も相手も譲り合う。ないよりはマシ
- 回避:そもそも対立がないようにふるまい、話し合いを避ける
- 譲歩:自分の意見を一切言わず、相手に従う
お気づきの方もいるでしょう。
パワハラ上司のコミュニケーションパターンは、例外なく「競争」です。
- 自分の立場をいかに守るか
- 自分の意見をいかに通すか
- 自分の能力が相手より上か
パワハラ上司は、常にこのようなことを考えています。
ぼくがこのことを聞いて感じたのは「上下関係が厳しい体育会系企業にパワハラが多いのは、”競争”パターンの人が多いから」だと。
スポーツは基本的に「勝ち負け」がつきものですからね。
(スポーツの競争は、あってもいいと個人的には思っています)
体育会系の部活で習慣づいている「勝ち負け」を、仕事を進める上でも重要だと考えているのでしょう。
一方で、パワハラされやすい人に多いのが「回避」や「譲歩」。
「回避」パターンや「譲歩」パターンの人は、以下のように考えてしまいがちです。
- 上司に反対意見を言ったら怒られてしまう
- 上司の反感を買ったら、ますますいじめられてしまう
- 職場では存在を「無」にしよう
そして、何も言わずに従順なあなたを見て、パワハラ上司は「この人なら何を言っても大丈夫」と考えてしまいます。
それに、真面目なあなたは上司の評価を上げたいと思うばかりに、理不尽なことでも従おうとします。
日に日にエスカレートした結果、気づいたときに適応障害やうつ病などの精神疾患で倒れてしまう。
こんな悲しい事態が、今も多くの職場で起きています。
自分のコミュニケーションパターンを知ろう
そんなパワハラを受けやすい人が、同じようにつらい思いをしないようにするには「自分のコミュニケーションパターンを知る」ことが大切です。
なぜなら、自分への理解を深めて対策しないと転職先や異動先でも同じ扱いを受け、またつらい思いをしてしまうから。
ぼくが実際に受けた、パワハラを例に出しましょう。
そもそも、ぼくのコミュニケーションパターンは「譲歩型」「回避型」ときどき「競争型」でした。
パワハラ上司が理不尽なことを言っても、ただただ「すいません」とだけ言っていましたが、価値観の違いで競争することも時々ありました。
具体的には、設計と同時並行で新卒採用の仕事にも携わってましたが、上司はあまり良く思っていなかったことです。
1年目の時点で「新卒採用の仕事は、もう今回で終わりよな?」と詰め寄られたり、設計の仕事でも「やる気あるんか」と個室で説教されたりといったことがありました。
極力悩みを減らしたいと考え、予定表に「打ち合わせ」とだけ書いて採用関係の打ち合わせに参加していました。
当然、上司としては納得いきません。
最終的には上司の上司に相談して、パワハラ上司に説得してもらえましたが、パワハラ上司は終始不機嫌。
「お前とは合わない」とまで言われましたからね。
そして、この時に生じた自分の体調や気持ちの変化は、以下のようなものがありました。
- 後悔する(家で脳内反省会)
- もやもやする
- 胃に負荷がかかる
- 頭のあたりから思いが湧き上がる
特に4つ目のパターンだと、「怒ってしまう」か「抑え込むけどストレスが溜まる」かの二択でした。
どっちも身体や心に悪影響ですね。
余談ですが、atGPジョブトレ利用者はほぼ全員と言ってもいいほど、「回避型」もしくは「譲歩型」でした。
良い関係を築くために
パワハラをする側に非があるのは当然で、到底許されるものではありません。
一方で、転職や異動をしても「対立したときに良い関係を築くスキル」は求められます。
この機会に、おすすめのコミュニケーションパターンを覚えておきましょう。
1番理想的なのは「協働」です。
「協働」とか「win-win」とか聞くと、何やら意識高い系のイメージがありますが……実はあなたも意外とできていたりします。
打ち合わせで自分と異なる意見の人の話を傾聴したり、否定せずに「〇〇とかもどうかな?」とアドバイスしたりすることも1つの「協働」だから。
とはいえ、いつも協働できるわけではありません。
特に、パワハラをする「競争」タイプの上司や、初対面の人がへの対応は難しいですよね。
そんなときに選択肢に入れておきたいのが「妥協」。
パワハラ上司と競争するわけでもなく、全て言いなりになるわけでもなく「△△はわかりました。ただ、〇〇だけはできません」と言うことが解決の秘訣。
パワハラ上司は常に獲物を探していますから、言いなりになる他の人にターゲットを変えるかもしれません。



1番いいのは「パワハラ上司が改心し、協働できる」ことですけどね。
パワハラされやすい人の特徴が気になる人からよくある質問


最後に、パワハラされやすい人の特徴が気になる人からよくある質問にお答えします。
まとめ:パワハラされやすい人の特徴を知って自分を守ろう


この記事では、パワハラされやすい人の特徴と対策を紹介しました。
パワハラされやすい人の特徴は、次の5つです。
- 真面目で正直
- 自分に自信がない
- 嫉妬されやすい
- マイペース
- コミュニケーションが苦手
コミュニケーションパターンでいうと「回避」もしくは「譲歩」に偏っています。
パワハラが原因で体調を崩し、異動や転職を選ぶ人も多いと思います。
しかし、残念ながら「パワハラ上司がまったくいない職場」はほとんどありません。



今は平和でも、数年後にパワハラ上司が異動してくる。こんなこともありますからね。
だからこそ「協働できる関係」を目指しつつも、相手の一部分を受け入れる「妥協」もときには必要。
ほんの少し主張できるようになるだけでも、パワハラ上司から「めんどくさいヤツ」認定されることで、あなたはターゲットから外されることもあります。
その小さな勇気が、あなたを守る一歩になるはずです。
最後に、今回ぼくが体験したatGPジョブトレ うつ症状コースでは、コミュニケーションパターンはもちろん、メンタルケアの仕方や症状との向き合い方などをプログラムを通じて学べます。
公式サイトにて随時見学予約を受け付けていますので、気になった方はぜひのぞいてみてくださいね!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!




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