メンタルヘルス系の資格講座はどれがいいのか、気になる方も多いと思います。
なかでも
- 仕事や趣味でメンタルヘルスや心理学を学びたい
- 管理職になって部下の健康管理も任された
- 大学院に進学してまで心理系の資格を取りたいわけではない
という状況で迷う人もいるでしょう。
実は、この記事を書いているぼくも、仕事柄メンタルヘルス系の資格を取りたいと考えています。
いくつか調べてみましたが、以下の3つで迷い中です。
- メンタルヘルスマネジメント検定講座(ユーキャン)
- メンタル総合心理講座(キャリカレ)
- 行動心理士講座(キャリカレ)
この記事を読まれている方のなかには、このうち2つ、もしくは3つとも候補に入っている人もいるでしょう。
そこで、これら3つの資格講座について、特徴や料金、資格の活かし方などを徹底比較しました。
ぼくがどれを選んだのかも、最後に公開しますのでお楽しみに!
講座名 | 学べること | 標準学習期間 | サポート対象期間 | 資格の活かし方 | 料金(税込) |
---|---|---|---|---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ストレスマネジメント ⅱ種:職場 ⅲ種:個人 | ⅱ種:4ヶ月 ⅲ種:3ヶ月 | ⅱ種:12ヶ月 ⅲ種:12ヶ月 | ・部下のメンタル不調に気づく ・自分のストレスをうまく対処する ・うつ病からの社会復帰に活かす | ⅱ種:35,000円 ⅲ種:29,000円 |
メンタル総合心理 | ・カウンセリングの基本 ・認知行動療法 ・コミュニケーションの過程 ・カウンセリング実習 | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) | ・心理カウンセラーの下準備 ・教育現場や病院などの心のケアサポート ・営業や販売で信頼関係を築くヒント | 78,800円 ※Web申込の場合 |
行動心理士 | ・相手のしぐさや行動 ・開業、独立ノウハウ | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) | ・営業や接客で相手の考えを汲み取る ・コンサルやセミナー講師での独立開業 | 68,800円 ※Web申込の場合 |
メンタルヘルス系の資格講座3つを簡単に紹介
徹底比較する前に、メンタルヘルス系の資格講座3つについて簡単に紹介します。
メンタルヘルスマネジメント検定講座(ユーキャン)
1つ目が、ユーキャンの「メンタルヘルスマネジメント検定講座」です。
メンタルヘルスマネジメント検定は、大阪商工会議所が運営する民間資格。
働く人たちの心の不調を未然に防ぐ「メンタルヘルスケア」について学ぶことができます。
そんなメンタルヘルス・マネジメント検定は、以下の3種類に分かれています。
- ⅰ種(マスターコース):人事労務スタッフ、経営幹部向け
- ⅱ種(ラインケアコース):管理職
- ⅲ種(セルフケアコース):一般社員
3つのうち、ユーキャンで開講されているのは「ⅱ種」「ⅲ種」の2つ。
※それぞれ別講座です。
ストレス社会の今を生きる会社員はもちろん、部下の健康管理が仕事に加わった管理職に向けた資格試験といえますね。
▼評判やさらに詳しい特徴を知りたい方はこちら!
メンタル総合心理講座(キャリカレ)
2つ目が、キャリカレの「メンタル総合心理講座」です。
メンタル総合心理講座は、心理カウンセラーになるために必要な知識や技術を学べる講座。
具体的には「大学・大学院の心理学部のカリキュラムから、カウンセラーに必要な内容を厳選したもの」。
講座の中にはカウンセリングの映像講義や、個別指導での実習も含まれているので、実践力が身につくのも大きなポイントといえるでしょう。
かといって、臨床心理士や公認心理師のような有名資格が取れるわけありません。
メンタル総合心理講座で取れるのは
- JADP(日本能力開発推進協会)認定メンタル心理カウンセラー
- 上級心理カウンセラー
という2つの民間資格。
そのため、すでにカウンセラーとして働く人がスキルアップとして学ぶのではなく
- 心理学を初めて学ぶ人
- 職場で部下の指導をしている人
- 営業や販売など信頼関係が大切な仕事の人
におすすめの講座といえるでしょう。
▼評判やさらに詳しい特徴を知りたい方はこちら!
行動心理士講座(キャリカレ)
3つ目は、同じくキャリカレの「行動心理士講座」です。
行動心理士講座は、人間のしぐさから心理をくみ取る「行動心理学」について学べる講座。
腕組みや足の組み方、鼻を触るしぐさなど、言葉ではわからない心理が把握できることで、人間関係のトラブルがグンと減ります。
一方で、メンタル総合心理と同じく「行動心理士」も民間資格です。
しかも、コンサルタントやセミナー講師など、資格自体が役に立つ人はかなり限られます。
しかし、仕事でもプライベートでも人間関係は切って離せないもの。
直接資格を活かせなくても、日常生活でスキルを活かせる場面はたくさん出てきます。
特に接客業や営業、保育士や看護師といった「人と関わる」仕事では『学んだスキルが役に立ったと』との評判です。
▼さらに詳しい評判や特徴を知りたい方はこちら!
メンタルヘルス系の資格講座3つを徹底比較
ここまで紹介したメンタルヘルス系の資格講座3つを、以下の5項目で比較します。
学習内容で比較
まずは、最も大事な「学習内容」です。
ここまでの紹介でお分かりの方も多いと思いますが、資格講座によって学べる内容が若干異なります。
具体的には、以下の表のとおり。
講座名 | 学習内容 |
---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ストレスマネジメントについて ・職場の人間関係(ⅱ種) ・個人ワーク(ⅲ種) |
メンタル総合心理 | ・カウンセリングの基本 ・認知行動療法 ・コミュニケーションの過程 ・カウンセリング実習 |
行動心理士 | ・相手のしぐさや行動 ・開業、独立ノウハウ |
メンタルヘルスマネジメント検定では「ストレスとの向き合い方」を、メンタル総合心理では「カウンセリングの基本」を、行動心理士では「行動心理学」をそれぞれ学べます。
あなたが学びたいのはどれに当てはまるのか、1度確かめてみましょう。
テキストで比較
続いて気になる方も多いであろう「テキストで比較」です。
講座名 | 学習内容 |
---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | 【ⅱ種】 ・公式テキスト:1冊 ・合格対策Book:2殺 ・ガイドブック 【ⅲ種】 ・公式テキスト:1冊 ・合格対策Book:1冊 ・ガイドブック |
メンタル総合心理 | ・テキスト:8冊 ・DVD(映像講義):6枚 ・精神医学の基礎知識:1冊 ・カウンセリングサポートBook:1冊 |
行動心理士 | ・テキスト:4冊 ・DVD(映像講義):2枚 |
メンタルヘルスマネジメント検定は、公式テキストがユーキャンオリジナルではなく「大阪商工会議所」のもの。
大学の講義で使う太い無機質な教科書のようで、以下のように「わかりにくい」との声がありました。
公式テキストだけでは正直、難しくて挫折しそうになりますが、合格対策ブックが見やすく解りやすいので有り難いです。
引用元:学びーズ
一方で、ユーキャンが作成した「合格対策Book」はわかりやすいと定評です。
さすが、テキストをウリにしているユーキャンといったところでしょうか。
また、キャリカレの2講座は「映像講義が多い」のがポイント。
カウンセリング現場や職場をイメージしながら、目と耳で学べるのもいいですね。
料金で比較
続いて、料金での比較です。
3つとも分割払いにも対応していたので、一括と分割の両方を記載しました。
講座名 | 料金(税込) |
---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ⅱ種:35,000円 ⅲ種:29,000円 |
メンタル総合心理 | 78,800円 ※Web申込の場合 |
行動心理士 | 68,800円 ※Web申込の場合 |
キャリカレの資格と比べて、ユーキャンは安いといえます。
ただし、キャリカレはDVDが付属していることや、テキストの冊数が圧倒的に多いことから妥当な値段といえるでしょう。
しかし、ユーキャンはメンタルヘルスマネジメント検定のように「キャリカレよりテキストが少ないことの方が珍しい」です。
例えば簿記3級は、メインテキストだけでも4冊という充実っぷりで、同じキャリカレの簿記講座より割高。
取れる資格や講座内容によって、テキストの冊数が大きく異なることを覚えておきましょう。
余談ですが、ユーキャンのメンタルヘルスマネジメント検定(ⅱ種)は唯一「教育訓練給付制度」の対象です。
詳しい説明は【疑問】ユーキャンが高いのはなんで?理由と費用を抑える方法を解説の記事で解説していますので、気になった方はご覧ください。
合格までの期間で比較
せっかく資格を取るからには、合格までの期間も見ておきたいですよね。
また、仕事が忙しいなどで勉強時間がなかなか取れなかったときのためにも、何カ月以内で学ばないといけないかも欠かせないところ。
そこで、各講座の受講目安期間とサポート対応期間を表にまとめました。
講座名 | 標準学習期間 | サポート対象期間 |
---|---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ⅱ種:4ヶ月 ⅲ種:3ヶ月 | ⅱ種:12ヶ月 ⅲ種:12ヶ月 |
メンタル総合心理 | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) |
行動心理士 | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) |
メンタルヘルスマネジメント検定ⅲ種を除けば、標準学習期間はどの講座も4ヶ月です。
ただし、ユーキャンとキャリカレで差が出たのは「サポート対象期間」。
ユーキャンは12ヶ月のサポートに対し、キャリカレは700日間!
1年以上の長期出張が入っても安心ですね。(正直700日後には忘れてそうな気がしますが……)
サポートの手厚さを最優先するなら、キャリカレの講座を申し込みましょう。
また、メンタルヘルスマネジメントは試験が3月と11月の2回で、決められた会場で受けなければいけません。
一方、メンタル総合心理と行動心理士は、講座終了後に随時在宅で受けられます。
スケジュールを試験に合わせる必要がないのも、忙しい現代人にはありがたいです。
資格の活かし方で比較
最後に、1番気になる人が多いであろう「資格の活かし方」です。
先に伝えておきたいのが、3つとも「資格そのものを活かして仕事ができるわけではない」ということ。
「職場で活かせるスキルを身につける」「自分の身体をストレスから守る」といった使い方をしましょう。
このことを踏まえて、それぞれの資格の活かし方をまとめました。
講座名 | 資格の活かし方 |
---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ・部下のストレス把握、メンタル不調者への声かけ ・職場や上司のストレスへの自己対処 ・うつ病からの社会復帰で活用 |
メンタル総合心理 | ・心理カウンセラーの下準備 ・教育現場や病院などの心のケアサポート ・営業や販売で信頼関係を築くヒント |
行動心理士 | ・しぐさで相手の考えを探る営業や接客 ・コンサルやセミナー講師での独立開業 ・恋愛や子育てなどのプライベート |
見比べてわかる通り
- メンタルヘルスマネジメント:ストレスの管理
- メンタル総合心理、行動心理士:心理状態の分析
といったように微妙に使い方が異なります。
例えば、管理職になりたてで「ストレスマネジメントを学びたい」という人がメンタル総合心理を受けると「思ってたのと違う……」と感じるはず。
内容で比較したときにも書いたように、資格で何を得たいかを考えてから申し込むようにしましょう。
余談ですが、ぼくのフォロワーさんで「うつ病の経験」と「メンタルヘルスマネジメント検定」を融合させた方がいます。
こういう使い方もありなんだな、と驚いた瞬間でしたね。
加えて、面接でアピールした会社で採用され、無事に社会復帰を果たしました。
メンタルヘルス系の資格講座を比較して分かった「おすすめの人」
今回メンタルヘルス系の資格講座を比較して分かった「おすすめの人」を、最後にまとめました。
あなたが当てはまっているか、確認してから申し込みましょう。
メンタルヘルスマネジメント検定がおすすめの人
メンタルヘルスマネジメント検定は、以下のような人におすすめです。
- 部下を持つ管理職
- ストレスへの対処法に悩む一般社員
- 教育訓練給付制度を使いたい人(ⅱ種のみ)
メンタルヘルスマネジメント検定は、部下もしくは自分自身の心の健康を学びたい人におすすめ。
特に、管理職は部下の健康管理も仕事の1つ。
調子が悪そうな部下に早めに声がけするなど、上司の心がけ一つでうつ病や適応障害を減らすことができます。
部下や自分をメンタルヘルスから守る方法を学びたい人は、メンタルヘルスマネジメント検定講座を選びましょう。
メンタル総合心理がおすすめの人
続いて、メンタル総合心理は以下の人におすすめ。
- 心理学を初めて学ぶ人
- 心理カウンセラーの前準備に学びたい人
- 何らかのカウンセリングやコンサルに携わる人
メンタル総合心理講座は、初めて心理学を学ぶ人でもスムーズに理解できるように、図解や映像講義で学べるのが魅力です。
メンタル総合心理を受講したからといって心理カウンセラーになれるわけではありませんが、はじめの一歩としてはもってこいの講座といえるでしょう。
また、スクールカウンセラーや提案型営業など「共感による信頼」が求められる仕事に就いている人にもおすすめの講座といえますね。
行動心理士がおすすめの人
最後に、行動心理士がおすすめの人を紹介します。
- セミナー講師やコンサルタントを目指す人
- 販売や営業、看護師など「人と関わる仕事」に就いている人
- プライベートで活かせる資格が欲しい人
行動心理士は「人のしぐさから心情を読み取れるコツを学べる」講座。
そのことから、人と関わる仕事に就いている人はもちろん、恋愛や子育てといったプライベートでも活かせる資格が欲しい人におすすめです。
また、社内研修やセミナーといった場で、行動心理学を教える機会も増えています。
このことから、セミナー講師やコンサルタントを目指す人にもおすすめの講座といえますね。
メンタルヘルス系資格講座の中で私が選んだのは……
ここまで、3つのメンタルヘルス系資格講座について徹底比較しました。
改めて、3つの講座について振り返りましょう。
講座名 | 学べること | 標準学習期間 | サポート対象期間 | 資格の活かし方 | 料金(税込) |
---|---|---|---|---|---|
メンタルヘルス マネジメント検定 | ストレスマネジメント ⅱ種:職場 ⅲ種:個人 | ⅱ種:4ヶ月 ⅲ種:3ヶ月 | ⅱ種:12ヶ月 ⅲ種:12ヶ月 | ・部下のメンタル不調に気づく ・自分のストレスをうまく対処する ・うつ病からの社会復帰に活かす | ⅱ種:35,000円 ⅲ種:29,000円 |
メンタル総合心理 | ・カウンセリングの基本 ・認知行動療法 ・コミュニケーションの過程 ・カウンセリング実習 | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) | ・心理カウンセラーの下準備 ・教育現場や病院などの心のケアサポート ・営業や販売で信頼関係を築くヒント | 78,800円 ※Web申込の場合 |
行動心理士 | ・相手のしぐさや行動 ・開業、独立ノウハウ | 4ヶ月 | 700日 (約23ヶ月) | ・営業や接客で相手の考えを汲み取る ・コンサルやセミナー講師での独立開業 | 68,800円 ※Web申込の場合 |
どの講座にも特色があって、どのような人に合っているかがそれぞれ異なることがお分かりいただけたでしょう。
正直言って迷いました。
とはいえ、ここで決めないと、2022年の目標の1つ「資格講座を受ける」が達成できません。
ぼくが選んだのは……
キャリカレのメンタル総合心理講座です!!!
正直なことを言いますと、ユーキャンのメンタルヘルスマネジメント検定と最後まで迷いました。
しかし、以下の決め手から「メンタル総合心理」を選びました。
- テキストだけではなく、映像があったほうが理解が深まると感じた
- ブログやSNSでの情報発信に活かせると思った
- オンライン相談やコミュニティで活かせると思った
ぼくはうつ病で苦しんだ経験を元に、ブログやSNSで情報発信をしています。
今までは経験をメインで発信してきましたが、より発信の幅を広げたいと考えたときに「メンタル総合心理」が1番活かせると考えました。
また、オンライン相談やコミュニティ運営などで話を聞く機会が多く、カウンセリング技術について深く学びたいと感じています。
その点、メンタル総合心理ではテキストだけでなくもちろん映像講義や実習でも学べるので、受けるメリットが大きいと感じました。
……ということで。
このブログを書き終わったら、早速申し込みに行きます┗( ^0^)┓
今後、ブログ記事で学習状況やレビューをお伝えしていくのでお楽しみに!
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