HSPは「誰とも関わりたくない」と感じる瞬間が多いです。
なぜなら、相手の何気ない一言やピリピリした雰囲気などの情報を、人一倍察知しやすいから。
特に以下の瞬間は、しんどいと感じた経験が1度はあるのではないでしょうか。
- 何気ない一言がしんどいとき
- 他人に本音を伝えるとき
- パワハラを受けている人がいるとき
- グループで行動したあと
- 大人数のLINEグループ
- 乗り気がしないイベントに誘われたとき
- 職場
そう言えるのも、この記事を書いている僕がHSP。
新卒の会社で生きづらさに悩み、うつ病で休職した過去があります。
そんなぼくの経験談を交えながら、HSPが人間関係で悩む理由と7つの瞬間について詳しく紹介します。
後半では5つの対処法も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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HSPが誰とも関わりたくないと感じる3つの理由
HSPが誰とも関わりたくないと感じる理由は、主に以下の3つです。
- 気をつかいすぎてしまう
- 情報を拾いすぎてしまう
- 一人の時間が少なくて疲れ切ってしまう
理由①:気をつかいすぎてしまう
まずは「気をつかいすぎてしまう」ことです。
HSPのいいところでもあるんですが、気遣いしてしまう状況が続くとやはりしんどいものです。
例えば、職場の飲み会。
以下のような経験はありませんか?
- 上司のグラスが空いていないかが常に気になる
- 話に入れていない後輩が心配になる
- お酌やサラダのとりわけを率先して行う
このように気が張った状態が数時間続いて、家に着いた瞬間ぐったり。
場合によっては翌日も動けないことから、「人と関わりたくない」と感じてしまいます。
理由②:情報を拾いすぎてしまう
次に「情報を拾いすぎてしまう」ことです。
- 上司の機嫌やちょっとした言葉づかい
- キーボードのタイピング音や誰かの怒鳴り声
- 都会の人混みやにぎやかさ
このように人と会うことで情報を察知しすぎてしまい、しんどい思いをします。
また、その日に言ったことについて脳内反省会をしがち。
「ああ言えばよかったかな」と落ち込み、眠れなくなることもよくあります。
ぼくも何人かで会ったあとにやりがちでした……。
理由③:一人の時間が少なくて疲れきってしまう
最後に「一人の時間が少ない」ことです。
HSPの人の多くは、誰かからの誘いを断るのが苦手。
「せっかく誘ってもらったし」と嫌な飲み会や接待に行ったり、めんどくさい友達とLINEでやり取りしたりします。
とはいえ、自分が心から「楽しい!」と思える時間ではありません。
ついつい無理をして楽しいふりをしてしまうので、また誘われるという悪循環です。
自分から距離を置いたり、限界を迎えて怒ったりすると「え、なんで?」みたいなことを言われがち……。
これらのことが積み重なって、HSPの人は「人と関わりたくない」と感じてしまいます。
HSPが誰とも関わりたくないと感じる7つのシーン
HSPが誰とも関わりたくないと感じるのは、具体的にどんなときでしょうか。
以下の7つについて詳しく解説します。
- 何気ない一言がしんどいとき
- 他人に本音を伝えるとき
- パワハラを受けている人がいるとき
- グループで行動したあと
- 大人数のLINEグループ
- 乗り気がしないイベントに誘われたとき
- 職場
シーン①:何気ない一言がしんどいとき
1つ目は「何気ない一言がしんどいとき」です。
職場やゼミなど、気の合う仲間同士以外のグループで過ごしていると、以下のような人とも話す必要があります。
- 高圧的な人
- 口の悪い人
- 乱暴な言葉を発する人(うざいなど)
このような人と一緒にいると、何気ない一言が気になって疲れてしまいます。
特に、その場にいない人の悪口は、言われる側に共感してしまってしんどくなることが多いですね。
シーン②:他人に本音を伝えるとき
2つ目は「他人に本音を伝えるとき」です。
HSPさんの多くは、自分の意見を伝えるのが苦手。
思った本音や気になっていることを伝えると「嫌われるのではないか」と不安になってしまいます。
以前だとSNSが自分の意見を伝える場所として役立っていましたが、最近では「炎上が怖い」と肩身が狭くなったと感じる人が増えた印象です。
シーン③:パワハラを受けている人がいるとき
3つ目は「パワハラを受けている人がいるとき」です。
これは、ぼくも会社員のころに実感しました。
具体的には、職場で同僚が上司からパワハラを受けて怒鳴られていたときのこと。
怒られている側に共感してしまい、思わず涙腺がゆるくなってしまいました。
加えて、自分がいつ攻撃対象になるのかも不安になります。
パワハラする人に共通した特徴を紹介の記事で紹介したように、パワハラ上司はいじめる対象を選んでいますからね。
意見を言わなかったり、自信が持てなかったりする人は被害者になりやすい傾向にあるため、なおさら怖くなるのではないでしょうか。
シーン④:グループで行動したあと
4つ目は「グループで行動したあと」です。
会社の飲み会やゼミ旅行など大人数で行動したら、解散直後にぐったり。
キャパオーバーで翌日も動けず、発熱して仕事や学校を休んでしまうこともありました。
「全員が楽しめるように気配りできる」という点では幹事向きではあるものの、楽しんでもらうために無意識に動き回りすぎてしまうんですよね。
ある程度楽しんでもらえているとわかってはじめて、自分が楽しめる瞬間が来るのもキャパオーバーしやすい原因かもしれません。
シーン⑤:大人数のLINEグループ
5つ目は「大人数のLINEグループ」です。
10年ほど前にLINEが主流になってから、さまざまなグループチャットができました。
仲のいい友達同士ならまだしも、
- 職場やゼミ、研究室
- 趣味仲間の集まり
などで数十人が集まっていると、グループの流れを止めないか気になってしまいます。
その結果、自分の意見がいえないどころか、無難に「了解です」とだけ返しがちです。
シーン⑥:乗り気がしないイベントに誘われたとき
6つ目は「乗り気がしないイベントに誘われたとき」です。
特に社会人になれば、以下のような「めんどくさいイベント」が増えます。
- 行きたくない飲み会
- 休日のゴルフ接待
- 苦手な知人とのお茶
本当は行きたくないと思っていても、「せっかく誘ってくれたから悪いな……」と断れずに行ってしまいます。
もちろん「行ってみたら楽しかった」というケースも多いですが、そうでないときは断らなかった後悔に悩みがちです。
また、仕事もお願いも断れずにキャパオーバーし、体調を崩してしまうこともあります。
最悪の場合、ぼくのように心を壊してしまうかもしれません。
シーン⑦:職場
7つ目が「職場」です。
「7つ目だけくくりが大きすぎるのでは……」と思った方もいるとは思いますが、HSPさんにとって職場という場所自体がしんどいことが多いです。
③で紹介したような「同僚がパワハラを受けているとき」はもちろん
- オフィス内の物音
- 上司からのプレッシャー
- 職場全体のピリピリした雰囲気
といった情報をキャッチして混乱してしまいます。
その結果、仕事に集中できずミスをして、上司から怒られますますしんどくなる「負のスパイラル」におちいることも。
そのため「正直リモートワークの方が楽だった」と感じる人が多いです。
ぼくも今はフリーランスとして自宅で働いていますが、会社にいたころと比べてストレスが激減しました。
HSPが誰とも関わりたくないと思ったときにできる5つの対処法
ここまで、HSPが誰とも関わりたくないと感じる理由と瞬間を紹介しましたが……。
全く人と関わりたくない、というわけではありません。
そうはいっても、しんどくなるのがつらい……。
こんなあなたに向けて、5つの対処法を紹介します。
- 穏やかな環境に身を置く
- 一人の時間をつくる
- 睡眠時間を多めにとる
- 苦手な人と距離を置く
- 職場が合わなければ転職を考える
対処法①:穏やかな環境に身を置く
1つ目は「穏やかな環境に身を置く」ことです。
ピリピリした雰囲気ではなく、優しい雰囲気の場所だと「居心地いいな」と感じやすいです。
こうした「居心地のよさ」を察知して、幸せな気持ちになれるのもHSPならではの強みだから。
同じHSP気質を持っている人だったり、優しさのかたまりのような人と一緒にいると、リラックスできるのでいいですね!
対処法②:一人の時間をつくる
2つ目は「一人の時間を持つ」ことです。
人付き合いで疲れやすいHSPの人ほど「自分を大切にする時間」を作りましょう。
そうはいっても、こんな人もいるのではないでしょうか?
興味ないけど、ヨガとかアロマとかやったほうがいいの?
ぼくは「自分の好きなことをする時間だったらなんでもいい」と思っています。
自然のある場所へドライブに行くのもよし。
ゲームに没頭するのもよし。
イラストや小説、ブログを書くのもよし。
せっかくの「1人の時間」がストレスになったら、元も子もないですからね。
対処法③:睡眠時間を多めにとる
3つ目は「睡眠時間を多めにとる」ことです。
色々なことに気づいて疲れやすいからこそ、人より多く休むのが大切。
ショートスリーパーの人に嫉妬するかもしれませんが、「自分はこういう体質なんだ」と受け入れましょう。
ぼくも、1日7時間は寝るようにしています。
対処法④:苦手な人と距離を置く
4つ目は「苦手な人と距離を置く」ことです。
人同士の付き合いですし、合う合わないはどうしてもあります。
「距離を置くのは申し訳ない」と思うかもしれませんが、自分の身体と心を守るのが最優先ですからね。
上司など簡単に切れない関係なら別ですが、そうでない場合は距離を置くようにしましょう。
人間関係リセット症候群には賛否ありますが、一緒にいて疲れるような人との関係を断ち切るのは個人的に賛成です!
対処法⑤:職場が合わなければ転職を考える
5つ目は「職場が合わなければ転職を考える」ことです。
雰囲気や物音、怒鳴り声などをキャッチしてしまい、疲れてしまいやすいHSPさん。
疲れた状態が続くと、適応障害やうつ病で休職してしまう可能性も否めません。
ぼくもこのパターンでした。本当につらかったです。
同じ思いをしてほしくないからこそ、限界を迎える前に転職活動することを強くおすすめしたいです!
そうはいっても
- 本当に転職したほうがいいの?
- 転職したら生きやすくなるのかな?
と悩む人もいるのではないでしょうか。
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まとめ:HSPの人は誰とも関わりたくないと感じる瞬間が多い
この記事では、HSPが誰とも関わりたくないと感じる理由と具体的な場面と、対処法を紹介しました。
HSPが人と関わりたくないと感じやすい理由
- 気をつかいすぎてしまう
- 情報を拾いすぎてしまう
- 一人の時間が少なくて疲れ切ってしまう
HSPが人と関わりたくないと感じる瞬間
- 何気ない一言がしんどいとき
- 他人に本音を伝えるとき
- パワハラを受けている人がいるとき
- グループで行動したあと
- 大人数のLINEグループ
- 乗り気がしないイベントに誘われたとき
- 職場
HSPが人と関わりたくないと感じないための対処法
- 穏やかな環境に身を置く
- 一人の時間をつくる
- 睡眠時間を多めにとる
- 苦手な人と距離を置く
- 職場が合わなければ転職を考える
疲れる瞬間はたくさんあるし、つらいと感じるときも多いですよね。
しかしながら、洞察力の鋭さや気配り上手なところは、良い人間関係を築くうえで大きな強み。
この記事で紹介した対策5つはもちろん、「弱みの分だけ強みがある」ことを忘れないでくださいね!
どうしてもしんどくなったときは、筆者じんとへのオンライン相談で話聞きます!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も生きててえらい!