昨今SNSやネットニュースで「量産型の社会人や学生は多く、例えばツーブロックはマナー違反なのか」という議題がよく見られます。
2020年7月に「校則でツーブロック禁止」が話題となったことが発端ではないでしょうか。
しかし、日本人はルールやマナーに対する意識が高く、「みな同じ格好」を好む傾向があります。
例えば、校則で丸刈りに髪型指定していたり、就活ヘアーと言われるように就活生が皆同じ髪型だったり……。
本記事では、社会人や学生の髪型がツーブロックだとダメなのかを中心に、髪型マナーについて説明します(男性向けです)。
量産型な社会人ファッションとなってしまう理由
量産型な社会人ファッションになってしまう理由は「誠実で清潔な人物像を出すため」ではないでしょうか。
「人は見た目が9割」という言葉が使われているほどです。特に初対面の相手に対しては清潔感のある髪型にしていれば「マイナスからのスタート」はまずないでしょう。
特に新入社員は髪型で損をしないために、本配属が決まり髪型が落ち着くまで、無難な髪型にします。私も例外なく黒髪ショートでした(笑)
よくよく考えると、学生のとき丸刈りの人もいれば長髪で金髪の人もいるのに、社会人になるとなぜ同じような黒髪ショートになるのか謎ですよね。
「日本の電車が時刻表通りに来るのが当たり前」なように、「社会人たるもの黒髪ショートが当たり前」という、もはや一種の常識になってます。
量産型な社会人の髪型になる理由と就活ヘアーの謎
量産型な社会人の髪型(特に若い男性)になる理由としては、リスク回避のためでしょう。
上司だけでなく、上の世代の他部署や取引先の人に髪型のことで怒られたり、不当な評価をつけられたりするのは嫌ですよね?
(ショートの方が女子ウケがいいというのも理由になり得ますが、今回は割愛します(笑))
特に髪型の量産型具合が顕著なのは、就活生ではないでしょうか。
3月前後に街中を歩くと、リクルートスーツ着て就活ヘアーにしている説明会や面接帰りの就活生を多く目撃します。
就活生に罪はもちろんないのですし、元々私が採用業務に携わってたのもあって「頑張ってほしいな!」と心から願っています。
しかし、応援の気持ちと同時に、似たり寄ったりな方の多さに、気持ち悪さを感じるときもあります。
量産型な社会人の髪型ではなくツーブロックはダメなのか
社会人の髪型が制限される中でも、最近の若い男性はオシャレに気を遣う人が多くなってきました。
量産型な社会人の髪型においても「さりげない個性」を出して、オシャレを楽しんでいる方も多いでしょう。
髪型でさりげない個性を出す代表格が「ツーブロック」です。
そもそもツーブロックとは、トップを長めにしてサイドや襟足を短めに剃った髪型のことをいいます。
短くする場所も多種多様で、色々なツーブロックのパターンがあります。
しかし、調べてみると社会人の髪型においてツーブロックは賛否両論ありました。
社会人のツーブロックに関して、肯定派が多数でした。しかし、肯定派の中でも「激しいツーブロックはNG」という意見も。
理由としては「怖い印象を与えてしまうから」。
たしかに激しいツーブロックでグラサンかけてたら怖いですね……(;^ω^)
社会人のツーブロック否定派は、職種や立場、業界の雰囲気柄の意見が多いです。
特に金融やホテルのような職業柄、誠実さが特に重要視されます。先述の業界に就職された方は、同僚や先輩の髪型を確認してから判断するのがよいでしょう。
ところで、なぜ社会人の髪型は「量産型」になってしまうのしょうか。
ぼくは、学生時代から「量産型ファッション」を意識付けられた影響だと考えます。
量産型な社会人の髪型となるのは、学生時代の影響
そもそも、社会人の髪型が量産型となる原点は、学生時代にあります。
本記事では、以下の2つの例を紹介します。
- 大阪の某男子校における、厳しい髪型指定
- 誰が誰だかわからない「量産型女子大生」
量産型髪型①:大阪の某男子校における、厳しい髪型指定
まずは、男子校での厳しい髪型指定です。
例えば、私が通っていた高校の近くの某男子校では、髪型が〇〇ミリ以上だとその場で刈り上げられるほど髪型に厳しい学校がありました。
私の高校も男子校でしたが、極端な髪型でなければ怒られることはありませんでした。
しかし、某男子校に通っていた塾の友達は、みな同じ髪型だった印象が強いです。
特に、ぼくが1番驚いたのは学校近くの美容室には「〇〇(学校名)カット」というメニューが用意されていることでした。
その高校に通っていたぼくの友達は、全員別の大学に行って疎遠になってしまいましたが、おそらく「ここぞとばかりに髪で遊んでただろうな」と思いますw
量産型髪型②:誰が誰だかわからない「量産型女子大生」
女性の場合、女子校だからという髪型の指定は聞いたことないですが、別の量産型髪型があります。
量産型髪型は誰が誰だかわからない「量産型女子大生」です。
一時期SNSやネットニュースで「女子大生のファッションが同じすぎて誰が誰だかわからない」と話題になってましたが、「言われてみればたしかに……」と思いました。
また、外国人が日本の女子大生の格好が同じである写真を見て、驚いていたという話を本で読んだことがあります。
この2例を踏まえて、日本ならではの同調圧力を教え込まれたからこそ、社会人の髪型マナーというものがあり、また就活ヘアーが存在するのだと考えます。
最後に

本記事では、ツーブロックを筆頭に、社会人の髪型について紹介しました。
確かに清潔感や第一印象は大事だと思いますが、極端に不潔でなければ、もっと自由でよいのではないでしょうか。
「誠実で清潔な印象」を与えても、中身が不誠実な人も多いですからね。
さすがに3日お風呂入ってなくて、ギトギトしていて臭いもする……はダメですけど(笑)
また、高校の校則でツーブロック禁止の理由が「事件に巻き込まれる」というのは、正直理解できません。
ツーブロックでもなくても事件に巻き込まれますし、それこそ「痴漢に巻き込まれるから、女子高生の制服にスカート禁止」と言っているようなものですからね(;^ω^)
最後まで読んでくださりありがとうございました!
本日も皆さま生きててえらい!
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