20代の手取り額平均は、想像以上に安いです。
大手転職サービスのdodaによれば、20代男女の年収額の平均は331万円とのデータがあります。
ボーナスが年間で2カ月分として、税金・年金などを引かれた手取りともなると、おおよそ8割ですので、1カ月の手取りは20万円。
しかし、現代社会で1カ月の手取りが20万円となると、生活するだけでいっぱいいっぱいです。
本記事では、20代の手取り額と「若者の〇〇離れ」について解説します。
20代の手取り額平均から、好きに使えるお金を算出する
まず、20代の手取り額平均から、好きに使えるお金を計算しましょう。
といっても、住んでいる場所や、会社の福利厚生などで変わってきますので、
今回は以下のような人をモデルとします。
- 都内で一人暮らしをしている20代男性、たかしくん
- 電車通勤で、交通費は支給
- 将来のために、手取りの15%は貯金に当てている
- 家賃補助なし、食事は300円の社食
- 副業禁止の会社
- 仕送りはなし
まず、たかしくんが生活に必要な最低限の支出を計算します。
- 家賃…6.5万円
- 食費…3万円(1日1000円×30日)
- 日用品…0.4万円
- ガス、電気、水道代…1万円
- スマホ(格安スマホ)…0.4万円
- インターネット…0.4万円
合計:11.7万円
この時点で8万しか残っていません(´;ω;`)
そして、会社関係の飲み代や友人や恋人の交際費、美容院、貯金を計算します。
- 会社関係の飲み代…0.5万円
- 友人や恋人との交際費…1.5万円
- 美容院…0.5万円
- 貯金…3万円
合計5.5万円
では残った額は……?
20万円ー11.8万円ー5.5万円=2.7万円
1泊2日で、旅行にでも行けば終わりです/(^o^)\
こうして計算してみると「若者の〇〇離れ」には、納得できるのではないでしょうか。
20代の手取り額平均から、よくある「若者の〇〇離れ」を考える
「若者の〇〇離れ」は色々なことで言われていますが、特によく言われている以下の3つについて考えました。
- テレビ
- 恋愛
- 車
テレビ
まずは「テレビ」です。
若者のテレビ離れは「SNSや動画配信サイトなどのメディアの多様化」が最も大きいですが、手取りの影響も少なからずあります。
テレビ自体を購入するだけでも3万円かかりますし、N〇Kの徴収対象にもなり、月に1000円以上は必要となります。
パソコンやスマホがあればなんでもできるし、面白いコンテンツも充実しているのでテレビの必要性はあまり感じないかもしれません。
とはいえ、おうちデートや災害情報の確認などには便利なので
「もう少し収入に余裕があったら、買ってもいいかも」
と考える人も一定数いるのではないでしょうか。
恋愛
次に「恋愛」です。
価値観の多様化など、一概に収入の少なさが原因とは言えません。
しかし、特に男性に言えますが、お金に余裕がないと厳しいことが多いです。
- 街コンやマッチングアプリで男性の方が割高
- なんだかんだ付き合う前までは、ご飯をおごる風潮
- 年収で男性を評価する、一部の婚活女子
- 友人や会社の交際費に上乗せして、デート代がかかる
- 結婚資金を貯めるほどの余裕がない
といったことから、男性の恋愛離れの理由に20代の手取りの少なさも原因の1つではないでしょうか。
車
最後に「車」です。
車は最も20代の手取り額平均の低さが最も影響しています。
- 新車価格が150万越えが大半
- 都心部だと、駐車場代が毎月2万前後
- 維持費が年間10万以上でかかる
といったことから、都心部になればなるほど
「車を買おう」
と思わなくなります。
実際、ぼくの友人で車を持っていない人はたくさんいますが、運転が嫌いな人はあまりいませんでしたし、
「車は欲しいけど、お金がない」
と言っている人がほとんどです。
私はかつて年収400万でしたので、車を維持しながら一人暮らしもできたのですが、20代の手取り額平均だと到底厳しいと思います(;^ω^)
20代の手取り額に「スマホ」が含まれているのがしれっときつい話
「若者の〇〇離れ」と言うオヤジたちが20代の時にはなく、今どきの若者に必要不可欠なものといえば「スマホ」です。
たかがスマホ……と思うかもしれませんが、格安スマホにしたとしても毎月4000円はかかります。
月4000円あれば1回飲みに行くこともできますし、日帰りでどこかに出かけたりもできますよね。
手取りの平均は下がる上に、スマホなどの必要経費は増える20代。
同じ土俵に並べるのは、おかしな話だと思いませんか?
最後に

本記事では、20代の手取り額平均から好きに使えるお金を計算したあと、「若者の〇〇離れ」について考えました。
「若者の〇〇離れ」と安易に口をそろえるオヤジたちは未だに多いですが、オヤジの20代のころと今では、全然土俵が違います。
そして、ぼくたちがオヤジになったころには、20代の状況は変わるのは間違いないです。
今20代のあなたはオヤジになったときに同じようなことを言わないよう、柔軟性は忘れないでおきましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ではでは、今日も皆さま生きててえらい!
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