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発達障害で退職代行は使っていい?後悔しない判断基準と使うべきケースを解説

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発達障害で退職代行は使っていい?後悔しない判断基準と使うべきケースを解説
  • 発達障害なんだけど、退職代行なんて使ってもいいの?
  • 仕事が特性と合わないし、上司はパワハラだしでしんどい……

発達障害の人が退職を考えるとき、「自分が弱いだけなんじゃないか」「迷惑をかけたくない」という罪悪感を持ちがち。

「退職代行を使ってでも辞めたい……」と思うほど、自分を追い詰めてしまうと苦しくなりますよね。

結論から言いますと、「とりあえず辞めたい」というだけで使うのはおすすめできません。

しかし、以下のようなケースの場合は、退職代行を使うのが命を守る選択になります。

  • 上司や会社が辞めさせてくれない
  • 仕事や人間関係がかなり合わず、二次障害を患うリスクがある
    (今すぐに倒れそうな場合は、退職より「休職」や「心療内科での相談」を優先で)

この記事を書いた僕は、社会人3年目に二次障害のうつ病で休職。

当時は退職代行がまだ普及しておらず、助けを求める手段のなさから本当に苦しい思いをしました。

あなたに同じようになってほしくない!

そんな思いからこの記事では、リスクや使うべきケースについて詳しく解説しました。

このあと、信頼できる退職代行サービスも紹介していますが、まずは「本当に使うべきなのか」から一緒に考えていきましょう!

この記事を書いた人

大手メーカー(機械設計・新卒採用)→ うつ病 → 復活6年目┊X(Twitter):フォロワー1.3万人┊メンタル心理カウンセラー資格保持┊オンライン相談で140人以上の悩みを解決┊文春オンライン様に紹介いただいた経験あり┊さらに詳しい自己紹介

目次

発達障害の人が退職代行を使うか迷うのは自然なこと

発達障害の人が退職代行を使うか迷うのは自然なこと

発達障害の人が、退職代行を使うか迷うのは自然なことです。

以下のような「罪悪感」に悩み、自分から退職を言い出す勇気が持てなくなりますよね。

  • 上司や同僚に迷惑をかけたくない
  • 自分が甘えているだけなんじゃないか
  • せっかく就職できたのに、やっぱり自分は働けないのかな

夜も寝れなくなるほど考えて、会社との関係を断ち切りたくなる。

限界を迎えて、爆発したかのような気持ちになり、退職代行を使ってでも離れたいと感じるでしょう。

もちろん、退職代行は「逃げ道」ではありません。

しかしながら、発達特性ゆえに伝え方や対処が難しく、限界を迎える人も多いんです。

この記事で状況を整理しながら、一緒に考えていきましょう!

発達障害の人が退職代行をすぐに使う3つの落とし穴

発達障害の人が退職代行をすぐに使う3つの落とし穴

一方で、発達障害の人が退職代行をすぐに使う落とし穴も3つあります。

特に、特性ゆえに「もう無理だ」と一気に決断してしまいやすいからこそ、衝動ではなく「準備して使う」ことが大切です。

  • 数万円の費用がかかる
  • トラブルに巻き込まれる可能性がある
  • 将来の転職が難しくなる

「衝動的にリセットしたい」と退職代行に連絡する前に、今1度確認しましょう。

数万円の費用がかかる

退職代行は、たしかに「会社から今すぐ離れる手段」ではあります。

ですが、勢いで使ってしまうと、翌日から本当に収入がゼロに。

貯金があればまだしも、少ない場合は「どう生活しよう……」というストレスから、体調を崩してしまう可能性も否定できません。

それでいて、退職代行の費用も2〜5万円かかるため、結構大きな出費。

「逃げたい」と思うほど追い込まれることはあります。

それでも、ほんの少し「その先」を考えて動くだけで、あなたの心と生活を守ることができます。

トラブルに巻き込まれる可能性がある

実を言いますと、退職代行の運営には以下の3種類があります。

  • 民間業者
  • 労働組合
  • 弁護士事務所

このどれを選ぶかで、「どこまで対応してもらえるか」が大きく変わります。

とはいえ、発達障害の人の場合、以下のように「ただ退職の意思を伝えてほしいだけでは済まない」ケースも多いのが現実です。

  • 有給を使ってから辞めたい
  • パワハラについて会社に伝えて欲しい
  • 残業代や賃金未払いなどを言い出せずにいる

しかし、民間業者は法律上、こうした交渉を行うことができません。

会社が快く応じてくれる場合はまだしも、「会社に引き止められて終わる」なんてことも。

また、労働組合の運営だと一部の交渉はできますが、訴訟や残業代請求などを行うことは法律で禁止されています。

自分で交渉できないから助けを求めたのに、その部分を動いてくれないサービスを選べば、結局また苦しむことになりかねません。

価格だけでなく「交渉力が必要かどうか」でサービスを選びましょう。

将来の転職が難しくなる

退職代行を使った場合、命を守るための選択になり得ます。

しかし、使い方やタイミングを間違えると、将来の転職で不利になるケースがあるのも事実です。

なかでも注意したいのが、以下の3つ。

  • 転職回数が多く、辞めそうと思われる
    (悲しいことに、日本ではまだまだ気にされがち)
  • 経験やスキル、キャリアが広く浅くなる
  • 面接で退職理由をうまく伝えることができず印象を悪くする

退職代行を使って辞めたことを正直に伝えたり、「長く働くためにどうしたらよかったか」を説明できなかったり。

その結果として「ただ逃げた人」と企業が誤解してしまうかもしれません。

また、1度退職代行を使って気持ちよかったからと、短期間で2度も3度も使うのは危険。

いわゆる、短期間で転職を繰り返す「ジョブホッパー」となり、回数を重ねるたびに企業から避けられる傾向にあるためです。

じんと

通ったとしてもブラック企業ばかりとか……負の連鎖ですね。

もし退職代行を使うのであれば、「一度きりにする覚悟」と「次の会社で働き続けるための準備」の2つを意識しましょう。

発達障害の人が退職代行を使ったほうがいい2つのケース

発達障害の人が退職代行を使ったほうがいい2つのケース

一方で、発達障害の人が退職代行を使ったほうがいいケースも2つあります。

  • 上司や会社が辞めさせてくれない
  • 仕事や人間関係がかなり合わず、二次障害を患うリスクがある

こちらも詳しくみていきましょう。

上司が会社を辞めさせてくれない

退職を申し出たにもかかわらず、以下のように上司が辞めさせてくれないケースは一定数あります。

  • 成果を残せていた
  • いい部下だと思われた(それが擬態だとしても)
  • いじめの対象や嫌がらせする人を失いたくない

発達障害の人は「NO」と言い返すことが苦手な傾向があり、「自分が悪いのかも……」 と感じてしまいがちです。

しかし、本来であれば、民法627条で定められている「2週間が経てば退職できる」というのが適用されるので退職できます。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用元:民法第627条「期間の定めのない雇用の解約の申入れ」

それでも止められたり、精神的に言えないほど追い詰められたりしているなら、退職代行は力を貸してくれる「味方」です。

じんと

たとえ「評価しているから」と言われても、あなたの心が限界なら、それは立派な退職理由となります。

仕事や人間関係がかなり合わず、二次障害を患うリスクがある

僕としては、こちらのケースのほうが多いと思います。

  • 上司からパワハラやセクハラを受けている
  • 職場全体ででいじめや嫌がらせを受けている
  • 職場になじめるように擬態し、生きづらさを感じている

こうした状況を放置していると、自己肯定感はますます下がる一方。

自信がないあなたにつけこみ攻撃し、ますます追い詰められてしまいます。

その結果、適応障害やうつ病といった精神疾患(いわゆる二次障害)になり、数ヶ月〜数年単位働けなくなることも。

じんと

僕がまさにこのパターンです。1年近く働けずに絶望していました。

退職代行を使ってでも、そうなる前に離れる。

大切な心を守るために、忘れないでほしいなと思います。

じんと

ただし、例外はあります。次の章で詳しく解説。

倒れそうな発達障害の人は退職代行の前に休職を

倒れそうな発達障害の人は退職代行の前に休職を

とはいえ、職場いじめやパワハラを受けている発達障害の人が、退職代行をすぐに使わないほうがいいケースもあります。

それは「すでに倒れる寸前である」という場合。

具体的には以下のような行動が出るときで、僕がうつ病で休職する直線がまさに当てはまっていました。

うつ病で休職する直前、これらの行動が見られました

Xでも「自分もコレだった!」「あのとき本当にこんな感じだった」という共感の声が多く集まっています。

もしあなたが倒れる寸前であれば、まずは「休職」という選択をし、ゆっくり体調を整えましょう。

じんと

まずは「安全に職場から離れる」というのが大切です。

もし、すぐに退職したときの負の連鎖。

お金の不安があるのに退職
→「仕事が見つからないと生活できない」と焦る
→「採用さえされればいいや」と適当に応募して入社
→実はブラック企業でさらに苦しむことに……

このループを防ぐために、「休職」という制度があります。

傷病手当金などの公的な支援を受けながら、一度立ち止まることができる方法です。

二次障害で苦しむときに利用できるお金の制度を紹介

発達障害の人におすすめしたい退職代行サービス3選

発達障害の人におすすめしたい退職代行サービス3選

退職代行サービスが数多くあり、どれにしようか悩みますよね。

そこで、以下の3つの基準をもとに、おすすめの3社を厳選しました。

  • 弁護士、もしくは労働組合が運営している
  • 費用が6万円以下
  • サポートが充実している

当事者おすすめ!紹介サービスいちらん

退職代行oitoma弁護士法人みやび退職110番
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退職代行oitoma

1つ目は、安心さとリーズナブルさのバランスが魅力の「退職代行oitoma」です。

おすすめポイント
  • 労働組合が運営している
  • 税込24,000円で依頼できてリーズナブル
  • 相談無制限で24時間対応、全額返金保証がついていて安心

退職代行oitomaは、労働組合が運営するサービス。

安心して依頼できるのはもちろん、退職日や有給休暇の交渉も行える点が魅力的です。

それでいて、OITOMAならLINEだけで完結できるため、電話が苦手に感じやすい発達障害の人でも会話のストレスを最小限に抑えられます。

また、万が一退職に失敗した場合でも、全額返金保証がついているのもポイント。

依頼料も24,000円とリーズナブルなため、まず選択肢に入れたいサービスだと言えますね。

一方で、パワハラの訴訟や残業代請求については「非弁行為」と違法になるため対応していません。

もしこれらを依頼するのであれば、次に紹介する「弁護士法人みやび」のほうがおすすめできますね。

弁護士法人みやび

2つ目は、弁護士が直接交渉を行い、かつ幅広い働き方に対応している「弁護士法人みやび」です。

おすすめポイント
  • 弁護士事務所が運営し、事務員ではなく弁護士が直接交渉
  • 正社員はもちろん、契約社員やアルバイト、公務員まで対応
  • LINEやメールでやり取りできて、サポート期間は無制限

弁護士法人みやびは名前通り、弁護士事務所が運営するサービス。

未払いの給与や損害賠償の請求、自宅訪問の交渉にも対応しており、会社とのトラブルに悩むあなたでも安心して依頼できます。

特に「パワハラで会社と関わりたくない」「何か言い返されたらどうしよう」と感じる発達障害の人にとって、「弁護士が前に立ってくれる安心感」は代え難いものですよね。

それでいて、LINEやメールでやり取りでき、全国どの地域からでもサポートを受けられます。

料金は55,000円と退職代行oitomaの倍以上かかりますが、「安心感や交渉代を買っている」と考えれば納得できるのではないでしょうか。

損害賠償などの請求を会社が拒否し弁護士が交渉した場合、成功報酬の20%が別途発生するとのことです。

退職110番

3つ目は、同じく弁護士法人が運営するサービス「退職110番」です。

おすすめポイント
  • 正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトの退職に対応している
  • メールでやり取りでき、全国どこからでも申し込める
  • 退職できなかった場合には全額返金保証あり

退職110番の大きな魅力は、弁護士対応でありながら費用が比較的安い(43,800円)という点です。

「みやびほど高額なのは不安だけど、交渉はプロに任せたい」

そんな人にとって、退職110番はちょうど良い選択肢となります。

また、ほとんどのケースで弁護士との面会する必要がないとのこと。

「会って話すのが不安だな」と感じる場合でも、安心できるのではないでしょうか。

ただし、クレジット決済のみという点だけは注意が必要。

クレジットカードを持っていなかったり、家計管理に苦手意識があったりする場合は、銀行振り込みに対応している「弁護士法人みやび」を利用しましょう。

退職代行を使うか悩む発達障害の人からよくある質問

退職代行を使うか悩む発達障害の人からよくある質問

最後に、退職代行を使うか悩む発達障害の人からよくある質問にお答えします。

退職代行を使うのはダメな行為?

ダメというわけではありません。

日本では「退職するときは直接お礼を伝えるのは当たり前、代行なんてありえない」という風潮があります。

とはいえ、辞めさせてもらえなかったり、嫌がらせやハラスメントを受けていたりする場合は別です。

なぜか強くイメージされている「ノリで退職代行」という事情とはまったく異なるので、安心してくださいね。

退職代行で失敗した例は?

あります。例えば以下のようなケースです。

  • 退職までの出社を命じられた
  • 業者ではなく、自分に直接上司や人事総務から連絡が来た
  • 業者によっては依頼途中で連絡が取れなくなることも……

これを防ぐために、以下の点をチェックしてから申し込みましょう。

  • 弁護士もしくは労働組合が運営しているか
  • 実績や良い評判が多いか
じんと

この記事で紹介した3つのサービスは、問題ないのでご安心を!

手帳なしの発達障害でも失業給付はもらえる?

現在申請中の場合は、もらえるケースもあります。

まずは最寄りのハローワークで相談してみましょう。

まとめ:発達障害の人が最終手段として退職代行を使うのはあり

まとめ:発達障害の人が最終手段として退職代行を使うのはあり

この記事では、発達障害の人が退職代行を使うリスクと使ったほうがいいケースについて解説しました。

この記事のまとめ

発達障害の人が退職代行をすぐに使う落とし穴

  • 数万円の費用がかかる
  • トラブルに巻き込まれる可能性がある
  • 将来の転職が難しくなる

発達障害の人が退職代行を使ったほうがいいケース

  • 上司や会社が辞めさせてくれない
  • 仕事や人間関係がかなり合わず、二次障害を患うリスクがある
    (ただし、すでに倒れそうな場合は退職より先に休職がおすすめ)

退職代行は「楽をするための道具」ではなく「本当に限界のときに、自分を守るために使える最後の盾」です。

限界を迎えそうなほど追い詰められそうになったら、1つの選択肢として持っておきましょう。

じんと

心身の健康あってこその仕事。それを失う前に、離れる勇気を。

最後に、改めておすすめの3社についてまとめました。

もし今がしんどい状況であれば、まずは1社相談してみてはいかがでしょうか。

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最後に、あなたは決して甘えていません。

「これ以上壊れたくない」と感じた時点で、それはもう十分なSOSですからね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ではでは、今日も生きててえらい!

関連記事:発達障害の人に本気でおすすめしたい転職エージェント7選!グレーゾーン向けも紹介

関連記事:ASDが人生ハードモードに感じる20の瞬間!少し生きやすくなる方法も当事者が解説

参考記事:退職したらやることと順番はコレ!一覧リストや期限を解説|退職バンクマガジン

発達障害で退職代行は使っていい?後悔しない判断基準と使うべきケースを解説

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