大学院に理系学生が進学するメリットが気になりますよね。
- 周りが大学院志望してるし自分も進学しよう
- 親にこれ以上お金を払ってもらうのは申し訳ないから、就職しよう
といったように、周りの環境からなんとなく選択する人も多いです。
とはいえ、なんとなくで決めていたら、後々後悔するかもしれません。
理系院卒のぼくも、少しばかり後悔しています。
本記事では、大学院に理系学生が進学するメリットデメリットを、理系院卒のぼくが解説します。
大学院に理系学生が進学するメリット
大学院に理系学生が進学するメリットは、以下の3つです。
- 研究開発職への就職は圧倒的に有利
- 研究分野の専門知識が身に着く
- 初任給が学部卒より高い
メリット①:研究開発職に就職しやすい
研究開発職で働きたい人は、大学院に進学することをおすすめします。
なぜなら、大学院での研究を通じて、研究への姿勢や学会発表・論文の経験があることを、企業は即戦力と考えているため。
実際私が新卒で入社した会社の研究職は9割ほど院卒でした(研究開発配属の学部卒は同期で1人だけ)。
将来何かしらの研究をしたいと考えている人は、間違いなく大学院へ進学した方がいいでしょう。
メリット②:専門分野が身につく
2つ目のメリットは、専門知識が身に着くことです。
研究室によると思いますが、1つのテーマについて3年以上突き詰めていくスタイルが多いです。
研究分野に関する専門的な知識が身に付くことから、特に同じ分野のメーカーへの就職が有利となります。
メリット③:初任給が高い
3つ目のメリットは、大学院卒のほうが初任給が高いことです。
初任給が高い理由は、以下の3つです。
- 単純に学部卒より年齢給が高い
- トライ&エラーを繰り返す粘り強さや、問題解決能力が身についている
- プレゼン能力、資料作成能力が身についている
大学院での研究を通じて、社会人として必要な能力を身につけているものと企業が考えている証拠でしょう。
ぼくが以前勤めていた会社でも、学部卒と院卒では職位が1ランク違っていました。
大学院に理系学生が進学するデメリット
一方で、大学院に理系学生が進学するデメリットもあります。
- 第二新卒扱いにならない
- 就職の幅が狭くなる
- ブラック研究室で身体を壊すかも
デメリット①:第二新卒扱いにならない
企業によりますが、院卒の時点で第二新卒の定義から外されることが多いです。
特に未経験職へ転職する場合、かなりの苦戦を強いられるでしょう。
一般的に第二新卒は「大学・高専・高校卒業後3年以内」とされています。そのため、「25歳まで」と認識している企業も多いです。
大学院進学に理解のある企業でしたら第二新卒枠で転職できるところもありますが、少ないと認識しておいた方がいいですね(経験談)
デメリット②:就職の幅が狭くなる
2つ目のデメリットは「就職の幅が狭くなる」ことです。
良くも悪くも専門分野に対する知識が深堀されるため、企業側としては研究で身につけた専門知識を活かして会社に貢献することを期待しています。
特に昨今の不況から、向こう数年は専門分野を考慮して採用する傾向は強いのではないでしょうか。
また、専攻によって就職の幅の差もあります。
私は工学部出身ですので工学部のみの話になりますが、機械系・電気系・材料系は幅広い職種で潰しがききます。
しかし、意外にも化学系は就職は苦戦するという話も。
不安でしたら、自分の将来をよく設計したうえで大学の就職課、もしくは部活やサークルの先輩に聞いてみることをおススメします。
デメリット③:ブラック研究室で身体を壊すかも
3つ目のデメリットですが、ブラック研究室はブラック企業以上にタチが悪いです。
何故かと言えば、無賃で研究を長時間している上に場合によってはお盆も正月も返上。
加えて、身体を壊して就職にも影響が出る上に、挙句の果てには卒業できないという悪循環に陥ることもあります。
研究室には当たり外れがありますが、もしブラック研究室に配属が決まった場合、就職や他大学の大学院への進学を検討することをおススメします。
大学院に理系学生が進学するメリットを把握し、悔いなき進学を

本記事では大学院に理系学生が進学する、メリットとデメリットについて紹介しました。
大学院に進学するか、それとも就職するかは実は人生においてかなり重要な分岐点です。
しかし、意外と「なんとなく」で決めてしまう方も多いのではないでしょうか。
大学院に進学するメリットとデメリットをしっかり把握して、後悔なき進路選択を行いましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
ではでは、皆さま本日も生きててえらい(/・ω・)/
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